っつってもマンガのあれじゃないですよ、昨日見たお芝居、「TOON BULLETS!」さんの公演タイトルです。以前にも書いてますとおり今一番(?)気になる作家、浅沼晋太郎氏の劇団です。今までは他劇団さんに書いたものを見てた訳ですが、いよいよ期待の劇団本公演ですよ。
<以下ネタバレご注意> なんでも「シチュエーションコメディが得意なエンタメ系劇団」なんだそうで、かなり好きな路線です。今回の話は、ボウリング場にやってくる極道の人やら外国人やら宇宙人やらの繰り広げるドタバタコメディ。
前から思っていたとおり、ラストのまとめ方が好みだなあ。それぞれの設定に引っ掛けた「ボウル」の命名とか(でもこれ、もうちょっと立たせたかったなあ)、本当にラストのセリフとか好きでした。シチュエーションコメディはあれよね、前半でばら撒かれた伏線がバチバチ決まっていく快感が見所ですからね。
ただ残念だったのは、ストーリーの基本展開が「いい加減男のデタラメほら吹きでどんどん大きくなってしまうウソ設定」だったんですよ。……思い出すものが。そうBIG BIZシリーズです。ウソ+勘違い というのがシチュエーションコメディの基本ではありますが、いかんせんこのキャラクターだと「キッチュのほら吹き具合にはかないません」…ねえ? たまたま続けての時期だったことが不運だったかも。うーむ。まこれは私だけの意見ですけどね。全然健闘してましたし。
あと、ちょっと人物多くないかい?てのも気になったところ。去年の「池田屋チェックイン」でも思いましたが、後からあとから出てくる人物、あれは全部必要なのかなあ? 人物刈り込んで、それに従ってエピソードもいくつか間引いても良いんじゃないかなあ? それで充分面白いよ、きっと。
そうなんです面白いんです。端々に登場する小ネタも面白いのが多くてさあ。ガラスの仮面ネタはズルいとしても、姉妹で見に行ってたんですが、流行言葉になりそうなのが既にいくつか。…周りあまり笑ってないとこでツボに入りまくってたのは秘密ですが(苦笑)
そんな感じで、流石に「池田屋〜」の方が上ではありましたが、全体評価として高レベルだったのは事実。次回以降もかなり注目しております。これからに大期待です。あそうだ、メールマガジン登録してこようっと。