ツイッタでも少し感想を書きましたが、何より一番がやはり、「純粋コメディなのか!」今まで見た倉持さん作品は、どこか必ず心に違和感ひっかかる作風だったので、ストレートなコメディぷりに驚いてしまいまして。何がすごいって、分かりにくいところが全くない! 普段のあの「違和〜」な感じが嫌いではないのでそこは残念ですが、コメディも好きですのでそれもまた良し。ただ、コメディとしてはかなりストレートかな。伏線ばしばし拾って行くとかではないです。ギャグ満載!というのでもない。キャラクタがそれぞれ、ほんわり可愛らしい+ふふふっという感じの笑い。ほのぼのできる。あ、公式を見ると「ノンストップ・ホラーコメディー」て煽りになってますけど、ホラー要素は一個もないでーす(笑)
と差し障りのなさそうな内容はこのくらいで、以下内容に触れますので折りたたみます。
<以下ネタバレご注意!> 今回何が素敵て、ラストシーンがほんと好き!! ビジュアルも可愛いし、「前向きな仕事放棄」というのがすごく粋。ダブルミーニングなタイトルも含めてすごいお気に入りでした。
あと好きだったセリフ。細かいとこは違うと思いますがニュアンスで「あなたがふらふらしてたら、私が安心して不安定になれないでしょ!」広岡さんチャーミングな我が侭っぷり。
いやーしかしともさかさん、クラシックスタイルのメイド服が素敵だわあ。メイドはスカート長いのがいいよねえ。<個人的趣味 そして、前見た時も言ったけど改めて言う。「細っ!!」
三宅さん大活躍!「台本の8割、三宅さんと誰かが会話してるシーン」セリフも膨大、体のキレも活用! 真面目なんだけどどこか可愛らしい執事なのは、三宅さんを生かしてるなあと。「私は見た目だけでベストオブバトラーに選ばれたのではありません」これで笑いが起きるのがずるい(笑) あと携帯のくだりが好きー。「聞いたこともない音が…」ヤマダ電機が憎い使われ方。くぅぅ。
仁さん、出番はそれほどではないかな。笑かし要員任されてるなーというのは確かに。あまりふざけてる感じはしなかったかも?(笑) でも実は真面目な旦那様、こちらもやっぱり可愛いんだ。好きだったセリフ「え直接?」こういう間の取り方が流石。
と。実はまったくこの作品と関係ないところで一つ重大に気になってしまったのがありまして、というのは、曲。盛り上がりのシーンで使ってたあれですよ、もう、あの曲は雪之丞変化@花組しか出て来ないんだー!! 1幕終わりで印象的に使ってたあれだー!曲名忘れちゃったー何か映画の曲だったんでしたっけね? ともかく、一気に余計なこと思い出してしまって大変でした(笑)
曲と言えばもう1こ、ひょうきん族まったく分からない人いるんだろうなーと思って聞いてましたわ。「土曜日の夜」「ダウンタウンへ繰り出そう」という歌詞だけで意図は通じますけどね。
都合で選んだ日程にトークショーある日でラッキー。贅沢を言えば次の日なら仁さんいたのですけどね。でもこの手の裏側トーク聞くのが大好きなので勿論残って聞いてきました。以下箇条書きでレポを。
<こちらもネタバレご注意>・コメディは珍しい?倉持さん。劇団での「審判員は来なかった」以来(これも仁さん客演のやつなのね) コメディにもチャレンジして自分の中の「レパートリー」を増やしたい、…というのの「レパートリー」が出て来ず、「引き出し…ボキャブラリー…違う、なんだっけ??」最終的に客席から言われて「それか」
・今日はとちりが多かった(笑) 広岡さんが大胆なセリフ飛ばしというか「諦めたよね」(笑) 他の人もちらほら〜ということで、言いにくいセリフは? 三宅「執事なので言葉遣いが難しい」ともさか「非日常なセリフはむしろ覚えやすいが、逆にふとした簡単なセリフが出て来ない「え〜面倒」とか」玉置「名前が覚えにくい」
・その、少し変わった登場人物のネーミング、どうやって考えているの?と、私も気になっていたのでナイス質問。「夢を壊しちゃうようですが…」と倉持さん「名前一覧みたいなサイトから拾ってきます」えええええ!ほんとに夢壊れた!(笑) 今回のなんかは非日常的なシチュエーションなので、ランキングで5000位以降の珍しい名前からチョイスする、とのこと。「鎌塚」もそうやって。
・スミキチは、最初は「スミト」で考えていたが、キャスティングが玉置さんになったので、スミキチに変えたとのこと(笑) 漢字は「澄」→「墨」に。「墨ってつく名前ないでしょ!」
・三宅さんへ。今回のようにセリフが膨大なのと、直前に台本が届くのと、どちらが大変?「こんなこと言っていいのかな…」としながら(笑)「劇団(ナイロン)の場合、シーンごとに出る人がある程度決まっていて、とにかく「この人の後に出る!」だけ気をつけていると何となく繋がったりする」
・前述のセリフを諦めた広岡さん。「焼き肉おごってくれるそうです」などと話題にしていたら舞台袖に顔を出したらしく「出ちゃいないよ」「仁さんもいるし」客席からは拍手!お二人顔を出してくれましたv 謝る広岡さんに「あの後ほんと出にくかったわ〜」と仁さん(笑) 「しかもあんなメイクで」「つぶしちゃってごめんなさい」
・ラストシーンの構想。何を放り投げるか、いつごろ決まったのか。前半は稽古前に書き上げて、後半は稽古中に書いた。仕事を放り投げるんでしょ、と周りから言われていたので、それを回避したい。絵的に綺麗だし、結婚式だし、ということで決定。
・そろそろ時間が〜となった所で、三宅さんが「玉置さんのあのネタを是非みなさんにも見て欲しい!」と無茶ぶり(笑) プロジェクトAのテーマ曲を見事に歌いあげる玉置さん、終わって一言「芝居と何にも関係ないし!」