シンデレラを見てきたよ。…いやー、GWだはレディースデーだは諸々重なって、あんな混んでる映画館久しぶりでしてよ。ふぅ…。←普段平日の空いてる時しか行かないから耐性がない
感想じわじわ行きます。微妙にネタバレそうな気がするのでご注意。
まずサプライズの方。いやーひたすら楽しい。本編で出来なかった楽しいことを端からやろう!だもんね。本編ではアナが1人でやってたことを、次々に2人でなぞっていくのがグッと来る。ただ、おねーちゃんは「誰かのために!」が強すぎて暴走する嫌いがあるから気をつけたげてね!
とりあえず、チビ雪だるま1こください。
本編。細部までとことん丁寧に実写化しました、がまず第一印象。原作アニメも大切にしつつ、ファンタジックな要素は控えめにして、その分人物の背景を語らせて深みを出す。ただ、とにかく丁寧な実写化だから、「これを待ってたの!」という層が多い傍ら、「…まんまだね」と思っちゃうかもしれない。
個人的には、トレメイン夫人との会話シーンがこの映画の肝だなって思った。辛く苦しい境遇があった時に、「だから他人にも辛くあたる」を正当化した彼女と、それをしなかったシンデレラとの違いが、「勇気と優しさ」であり、ゴッドマザーを呼び寄せる魔法なんなだって。その差は紙一重。
なんたってシンデレラの最後の一言。そこまでしてなお他人を責めないというのは、2人の差を際立たせるし最高の罰。なんなら夫人がこの映画の主役だと思ったよ私しゃ。
ちょいと気になるのは、動物との絡みあたりのファンタジー要素を(実写化だからね)減らした結果、魔法使いが若干唐突になっちゃった感。でも魔法のシーンは本当に綺麗よ。てかあのドレス、どんだけ布重なってんねん!色の深みがすごい。
あと、蝶々がモチーフとして多用されてたから何かあるのかなーと思ったらそうでも無かったんだけど、今思ったのは、ドレスにおけるお父さんの要素なのかなあれは。父と母と、共に舞踏会へ行った。
ところで、ブランコってそういうことなのかな。ほらあれ、コンタクトのピンク的なあれ。
見る前は、
「胸はだけバカ王子」とか「階段でぐるぐる悩みだす姫」とか思い出して笑っちゃうかもーとか思ってたんだけど、見たら「あ、この子たちは絶対そんなことしないわ」って素直に思えたのですごい。映画の公開この順番でいいの?て思ったのに、圧倒的な丁寧さでねじ伏せてた。
そうそう。エンドロールでのデュエット版は日本だけってことなんだけど、流れ的には意外とデュエットの方が良くない?ていう話。単純にせっかく歌える2人だしってことなんだろうけどね、王子の人となりもちゃんと描いた末なので、2人で歌うのが効果的だなと。