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錐ちゃん
─by どーるサマ (のサイトはこちら)


 遠くから聞こえてくる泣き声。
 どんなに地中深い穴の中に居たって分かる、それは弟の声。
 釘を打ち損ねたのか、鋸で手を切ったのか、
 それとも落とし穴に落ちたのか?
 掘り進めていた道筋を風のように駆け戻って穴から顔を出すと
 努めて冷静な声を出して尋ねてみる。
 「どした?甚五?」
錐ちゃん (12KB)
 擦りむいたらしいひざを抱えていた弟は
 一瞬びっくりしたような目で私を見つめると
 「ううん、なんでもないよ、兄ちゃん!」
 と力一杯の笑顔で答えた。
 それは、見る物さえ幸せに巻き込む最高の笑顔。
 ああ。
 この笑顔を守るためなら、私はどんなに深い穴だって掘ろう!

えーっとコレは何かと申しますと(汗)
元はどーるさんからいただいたfaxだったんです。中央のイラストがそうね。
で、外から(しかもちょっと凹んで)帰って来てファックスみれば、
このね、らぶりいなね、錐ちゃんがこっち見てた訳ですよ!
思わず暴走のあまり甚錐な小話をでっちあげたのが、上の文章なのです。
つまり文章私の作。
…つまらんもの添えてしまいましてスイマセン。
愛の証しと思って許して下さい。(でも妙に気に入って書けちゃったの)

…文章のツッコミ所二点。
●錐ちゃんはやる気の持っていき所が間違っています
●じんじん、実は兄ちゃんの心配顔を見たかったがばっかりの狂言泣き声だったり
…以上デス。(爆)
あ、あとは幼少時の話しということで一つ。

こんな風に使っちゃいましたが、
掲載の許可を下さったどーるさん、ありがとうございました。