[アテルイ 闇器×布留部] 蜜月 ─by 彼方サマ
不思議な香が漂っていた。
「目覚められたか?」
少し離れた所からかけられた声は誰の声だったか。体が泥のように重い。
俺は一体・・・
ともすれば再び手放してしまいそうな意識を今だ開かぬ瞼に集中させる。
「ほぅ・・・もう動こうとしますか。たいしたものです」
ゆっくりと首だけ、声の主に向けた。
―――お前はっ!
「なんですか、命の恩人に対してその目付きは。それとも暗殺目標だった私に生き返らせられたのが不服ですか?」
・・・還魂の術か。
「そう。だからお前は恩返ししなさい」
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夜着をゆっくりとした動きで床に落とした。
気付いた時にはその華奢な体を抱き締め、額に、うなじに、そしてその唇にふれた。
あぁ、死の国で嗅いだこの匂いはあなただったのか。
「・・・あ、はぁ」
堪えられず紬出されたその声に俺は捕われた。
「くぅ・・・」
もうあなたから離れない。離れられない。
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友人を騙くらかして書かせました。というのが正しい気がします、という文章です;
アテルイのDVDを見ていて、闇器ってさ、アレ、人間じゃないよね?
という妄想(?)を吹き込んだあげくその日の別れ際に
「じゃあ右大臣と闇器でいいから(本当は飛連がからむと嬉しいんだけどの意)」
と言い残して去ったら、本当に書いてくれました。ありがとう。
人に書かせっきりは申し訳ないので絵は私の方で足してみましたが
衣装を着てないと誰だか分からなくなってしまうが為にこんな絵。ごめんなさい;
そんなわけでこれ、闇器×布留部(でいいんですよね)でございました。
つーか、右大臣てどっちなんすかねぇ(笑) 私としてはどっちも、なんだけど
対闇器では受で他には攻、と思っていたりいなかったり。
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