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[ドラロク1 ノロイ×チェンバレン]
ピロウトーク
─02.4.5up



「ドクターの背中スキ」


今日はもうこのまま寝てしまおうと思っていた背中にふと重みがかかった。
眠気を遮られた不快感に、悪い目付きがさらに歪む。

「なんだ唐突に」
「ドクターの背中かわいーなーって」

こいつの「カワイイ」は日常茶飯事だし、噛み合わない答えも同じく。
曲がりなりにも男である自分に「カワイイ」は
ちっとも誉め言葉にならないという主張も永遠に届かないのが日常。
反論に付き合ってやるのも面倒で、
体を起こしさえせずまた眠気にまかせてしまう。

しかしノロイの主張は続く。


ドクターの肩甲骨スキ

ドクターの首筋スキ

ドクターのうなじスキ

言いながら背中をなぞるように少しづつ指が移動していく。

こいつの考えはひどく単純で、
今もこの主張によってどういう結果をもたらしたいのかはだいたい分かる、が、
今日はもうこのまま寝ることに決めたのだ。
これ以上サービスしてやることもない。その手には乗るものか。

背中に感じるノロイの体重が少々うっとおしくなって来る。
「重い。体型差を考えろ」
ぶっきらぼうに一言。
だんだん冴えてきてしまった意識がまた逆に不快感を増幅させる。


しかしノロイは

「うーん」

と、聞いているのかいないのかの返事とともに

肩甲骨あたりにキスを一つ落として

「ドクター、スキ」

とそのまま寝息をたてはじめた。


意外な展開にすっかり目が覚めてしまった体をくるりと反転させると、
必要以上に幸せそうな寝顔にぶちあたる。
不快をとおりこして少し笑う。


俺は
お前が
ダイキライだ。


SSとも呼べないようなブツで申し訳ないのですが、
この程度の量ならニッキにでも貼っつけとけばいいんじゃあという案が濃厚ですが、
ふとこういう甘いのが書きたくなってしまったので許して下さい。
しかし携帯で車中で書くのは辞めておいた方がよいのでは>自分

てか、甘いのってこんな感じでイイんですっけ………??