「永遠のリフレクションズ」
Written by.綾瀬 2003年12月19日(金)00:28

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5:なー、オレたち目立ってねえ?
8:そうですか?
5:目立つだろふつー、いい年した男二人でこういう場所って。
8:別に平気でしょう? たまにいますよ男二人連れも。見かけると僕思わず観察しちゃうんですよねー、気になるじゃないですか何で男二人でって…
5:やっぱ目立つんじゃねーか。
8:ですね。…でも、そもそも誘ったのはそっちじゃないですか。僕は反対したんですよ、こんな混んでる時期のパークなんて人の頭しか見えませんからまあ僕達は身長ありますからまだいいですけど僕らの後ろに並ぶ人は可哀想ですねあははそれに、冬の海辺は風が強くてとてもとても冷えるんです。
5:…くわしーな。
8:常識ですよ。
5:………やっぱ帰るか。
8:いやですよ勿体ない! このチケットであと4時間もいられるんですよ? まだツリーの点灯式だって見てないじゃないですか、あと30分です。
5:…て、もう並んでるし。
8:ツリーね、綺麗なんだそうですよ、水に映ってね、光が倍になるんです。
5:へーそうなんだ。ってだから詳しいなお前。
8:クリスマスの赤と緑のイルミネーションがね、水の上だと倍に映るんです。水上の光が水面に反射して、反射した光が地上をより明るくして、上に、下に、どんどん光は伸びるんです。これって何だか、なんて言うんですかね、“永遠”て感じ、しませんか?
5:…よくわかんないけど…でも何かいいなそれ、えいえ
8:あ、あと15分ですよ。
5:無視かい。…まあ何だかんだ言って楽しんでくれてるみたいで嬉しいわ。うん。
8:そうですね、一生に一度くらいはいいんじゃないですか、こういう人混みの中のクリスマスもv
5:……やっぱ怒ってる?(あーあベタすぎだったかねやっぱりイブにディズニーシーは。いちおコレでも随分念入りにリサーチして計画考えたんだけどさ、あーあ…)
8:あっ、前説のお兄さん登場ですよ、拍手の練習しなくちゃ、ほら!
5:…はいはい付き合います。
8:うーさすがに30分も寒風にさらされてたんで手がかじかんでますね…時に悟浄。
5:なあに〜八戒。
8:僕すっかり体冷えきっちゃってるんですけど、この後って当然、
5:ん?
8:ホテルに一泊、ですよね勿論? わー楽しみですねミラコスタ!僕初めてです。
5:…………えっと。ら、来年の再チャレンジ権、貰ってもいい……?



・ 書きビトコメント ・

 見て想像は付くと思いますが、実話が元になっております。
 師走の忙しい中、シーのツリーを見るために早退した私、「お詫び(<?)」な気持ちで、ショーを待つ間にこんな小ネタを作成してみたのでした。
 お詫びですからその日のウチにアップするのが目的だったもんで、何とも身のない小咄ですねすいません。とは言え私に書けるのは、頑張ってもこの程度なんですけどね……

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