「中華街で見た白昼夢」
Written by.彼方&5行目から綾瀬 2003年11月13日(木)20:37
平日だというのに人がごったかえす中華街。 元気に人込みを駆け抜ける子供がひとり。 「悟空っ!走ったら危ないですよ」 「すげ〜っ!そこら中に食い物がいっぱいだ!なぁなぁ、これって全部食っていいのか?」 「食べ放題で有名な店ですからね。存分に食べて下さい。あ、お店に着くまでは我慢してくださいねー」 5メートル程先の道ばたで今まさにごま団子に手を出さんとしていた悟空は振り返り 「店ってどこー!」 と元気いっぱいに訪ねる。 「行列がすごいからすぐ分かるそうですよー」 にこやかでいながら無責任な八戒のアドバイスを聞くやいなやにまた駆け出した。 「いやはや、子供は元気だねえ」 と大人組は余裕の表情、三蔵に至ってはそれは人波をさけて歩くだけで不機嫌なのだろう、中華街の門をくぐって以降一言も発していない。 「何言ってるんですか、いつもは悟空と張り合って食べてる人が」 「そうかあー? 俺は余裕あるっしょ、いつだって。お子さまとは違うのよー」 「…つまりそれは貴方が、年をとった、って事でいいですか悟浄?」 「………」 悟浄までもが人混みを駆け出す。 三蔵はますます不機嫌そうだ。 ・ 書きビトコメント by.綾瀬 ・ 彼方と綾瀬が仕事で中華街へ行ったのです。 中華な町並みに、道ばたで売られる肉まんにごま団子……思わず見える白昼夢。 という訳で、小ネタ作成。しかし オチはありません。ただの白昼夢だからねv 中華街にいるとこんな風景がとめどもなく沸いて来ますのです。危険な土地だわ……… あ。 「なぁなぁ、これって全部食っていいのか?」 「いいですよ」(極上の笑顔) ………夕べ何しやがったお前、そっちこそ、俺は何もしてないぞ、とどつき合い責任逃れ合いの悟浄と三蔵。 というバージョンも浮かんだんですが。 |