=================================== キモチツタワル　[09/20/(Fri) 19:38] =================================== 　メールでだったらいつでも会話できる。でも文字じゃ気持ちは伝わらないから、声が聞きたい時だってあるじゃん？ 　公演中だからいないのは分かりきってるけど、思わず受話器に手が伸びる。コール音3回の後、聞こえて来るのは見知らぬオネーサンの固い声。当たり前だけど留守電だ。 　電話器に最初から入ってる応答メッセージ、そのまま使ってんだろーなあ。らしいっちゃらしいけど。(あの人が真面目な顔してメッセージ録音してる姿は想像するだけで可愛…もとい可笑しい)　でもせめて自作メッセージになってれば声だけでも聞けるのに、っていつも思う。あーもう、なんであのひと携帯持ってくんねーんだろ。それもいつも思うこと。 　そうこうする内にメッセージは終わり、お決まりの「ピーという発信音」が鳴る。一瞬口を開きかけたけど、送話口に静かに口づけだけしてそのまま切った。 　この留守電、あの人が聞くのは何ヶ月先の話なんだろ。何も言わなかったけどでもきっと、この気持ち、伝わったはずだよね？