BL Book Review 5 [ BL Review ]
2007/05/31(Thu)
勘弁してくれ/崎谷はるひ

ドラマCDは何作か聞いていたのですが、本は読む機会を逸していました。
なんでだろ?書店の平積み文庫から微笑む、おおや和美さんのイラストが眩しすぎて手を出しづらかったかったのでしょうか?
珍しく、おすすめしていただきまして、読んだわけです。

お!Hシーンが思ったよりしつこいね。そして、受くんがみょうに可愛く豹変している!
これ、かなり私の中ではポイント高いよっ 可愛い子ちゃんならEverything OKが基本ですが、普段の性格とのギャップがあればあるほど萌えます。

頻繁に『パーフェクトな人格の攻め』や『確固たる自分を持っている大人な攻め』が登場するBL界ですが、崎谷ワールドの人物は、みな二面性を持ち、魅力的な性格をしている。主人公の慎一においては、優しいといえばいいのか、相手を思いやりすぎて少々物分りが良すぎるきらいはあるのだが。考えればすぐに解るのだが、あえて目をそむけることだってあるじゃないっ人間だもの。
崎谷さんが描く人物をいろいろ読んでみたいですね。
え?ラキアがそそられるって?じゃあ次はラキアでっU・Kちゃんよろしく。

<妄想キャスティング>
身持ちの悪い美人マネキン慎一…谷山の紀章くん 外見を裏切る良家男子を充てられることが多いが、蓮っ葉な子もいいんじゃない?レッツチャレンジ。
初志貫徹の賢い年下のいとこ義崇…杉田 得体の知れない若さを!
最近ぱっとしない雇われデザイナー…成剣 的外れのしつこさはピカイチ!


<by.部長>
  BL Book Review 4 [ BL Review ]
2007/02/27(Tue)
きみがキスしてくれるなら/水戸いずみ 

『きみがキスしてくれるなら』水戸いずみ 角川ルビー文庫

「恋のからさわぎ」シリーズに通ずるものがあります。キャラ設定がほぼ同じです。
才気溢れるスターなのに(受)に執着する幼馴染み × 純情ぶってんじゃないわよ素直になれない意固地なこぐま のパターンです。
カップルはワンパターンかもしれないけど、水戸さんの文章は好きです。
コマ割りが浮かんでくるマンガのような描写、吹っ切れているくせに、人生にくたびれたオヤジのセリフだろそれはっ なんて文もあり、バラエティに富んだ人格を味わうことはでき楽しいです。乳星人女子高生の三人組に取り囲まれる睦の冒頭は秀逸です。

規制に囚われていない初期の頃の作品が、より一層ステキです。ってゆーか制御不能?(Byアンゴル・モア)
まあ、キャラは「恋のからさわぎ」シリーズと同じ声優で(脳内劇場にて)あてさせて頂きましたので、無問題。

<半分妄想キャスティング>
内藤こぐま睦…勝平ちゃん 睦に対してはおやじ趣味全開のカリスマデザイナー小早川椎名…もりもり デザイナー館山良和…ワイルドでない紀章 椎名の影武者 上原淳也…ワイルドな広樹
<by.部長>
   BL Book Review 3 [ BL Review ]
2006/09/01(Fri)
やはり出ましたな キラキラ系文庫。書店でキラキラに眼を奪われ、知らずに手に取っていること多々。誘蛾灯パワー炸裂!
しかも LAPIS more 文庫 「夢見る瞳がキラキラ」というより「煩悩眼ぢからギラギラ」、目潰し入ってますよ。


『純情ナースv研修中』『清純ナースv純愛中』バーバラ片桐

ギラギラに加え、研修中のイラストはみなみ遥氏、純愛中は大和名瀬氏。眩しすぎます。
なにが秀逸って、その設定です。
ガーターナース
かわゆい男の子が、ミニスカナース服にガーターストッキング。
いろんな医療アイテムに、指名制度のプライベートナース…ご馳走様です。
ナース服というだけで、萌え3割増しな嗜好をご理解下さい。

<妄想キャスティング>
『純情ナースv研修中』
泣き顔がそそるダメっ子新人ナース…うん、無理っぽいってわかってるけど泣き声が聴きたいの!でみろり
非の打ちどころのない病院の跡取り息子はダメっ子ナースの泣き顔がお好き…みろりクラスだと若い子はもってこれないのよ〜で和彦さん
『清純ナースv純愛中』
密かに想いつづけている初恋の人に手荒い仕打ちをされても健気なナース…演技派じゅんじゅん
テニスプレイヤーの暴君患者…元気っ子こにたん
<by.部長>
  BL Book Review 2 [ BL Review ]
2006/08/22(Tue)
『子猫の教育』神香うらら ダリア文庫

表紙買いです。恐ろしく可愛い子猫ちゃんはCJ Michalski様のイラストです。わたくしも大人になったもんです。
引きこもり生意気可愛い子ちゃんと強面弁護士で家庭教師のお話。
文章も丁寧だし冷静な感じだし、キャラもそれぞれ魅力的で憎めないのに、なんなのだこの居心地悪さは。
ああ、衣緒くんが16歳にしては子供っぽすぎ?いっそ中学生にしてしまえば違和感なく頷けます。
若いのに落ち着いてしまったところがまたかっこいい可知が、とりえは可愛い表情というだけで衣緒を好きになるのが解らない。ショタ属性を潜在的に持っていたとしてもな〜。
文章が冷静なせいか、ファンタジーBL王国特有のとっ散らかった心理描写でなくまじめに分析されているのが、私には物足りないのかも。
なんだか全体的にもったいないゾ!

<妄想キャスティング>
ショタっこ衣緒−神谷くん
ショタっこにはまった可知−大川さん
元ホストの衣緒のパトロンの息子−鳥ちゃん
ほんわか音大生 倉橋−野島兄
<by.部長>
  BL Book Review 1 [ BL Review ]
2006/08/21(Mon)
同人誌作るために なんばらん ばかり読んでいたというか脳内再生機で聴いていたので、他の作家さんはちょっと新鮮でした。

『恋はいつでも下克上v』バーバラ片桐 
わたくしご用達のラピス レーベルです。
馬鹿っ子おぼっちゃまとお目付け役のお話。気になった言葉は、おぼっちゃまは幼稚園のころ「おぶおぶ」していたそうな。おぶおぶって、ぼのぼのが慌てた時に出す擬音だったような気がします。
定番な設定ですが、注目するのはクラスメイトで一見クールな山崎くん。適度に遊びながらも、可愛い直哉おぼっちゃまに手も出す。フットワークの軽い子です。
乙女で足りないおぼっちゃんを堪能したいときにどうぞ。

<妄想キャスティング>
直哉おぼっちゃま−馬鹿っこといえば岸尾くん
超かっこいいお目付け役結城−コニタン
つまみ食いはしたい山崎くん−鈴!うんいいかもかっこいい系で。
<by.部長>
  チョー久しぶりBook Review [ BL Review ]
2006/04/28(Fri)
読んだわ読んだ全10巻番外編2巻。『君が好きなのさ』谷崎泉
有り余る通勤時間に一日一冊速度で連日読みです。いつも数冊の本を乱れ読みしているが、いいね一作品を集中して読むというのは。
さすが長いだけあって、ページ枚数が指定されるBLにありがちな「とりあえずヤっときましょう、つじつまは時間があったら」に陥ることもなく、登場人物の心の機微を丁寧に描いています。
BL小説は、一度細かいところに引っかかるとなかなか入り込めないという罠があるので、SFちっくやアラビアンナイトや大正時代など日常生活からかけ離れた設定作品を素晴らしいと思いがちなのだか、やってくれたよ谷崎さん!
やっぱり一般家庭で育ったつぐみくん(主人公でまんが家)が巻き込まれ無し崩し型同棲状態 と うざいほどのだらだらした苦悩っぷりに、そうだよな〜世の中二人だけの世界で成り立っているわけじゃないんだし、ドラマチックな展開よりもぐるぐる悩んでいるほうが納得できたりするもんな〜。『春抱き』な世界観もいいけど、世間一般では認知されていないという想いを持ち、影をまとっていたほうが好みだな〜。
ここまで丁寧に書いてあるものを、今まで読んだことがなかったので、なかなか読みごたえがありました。つぐみがフィールドがほぼ戦地のフリーカメラマンの浅井(彼氏)を送り出す決意をしたあたりから、どんな幸せな場面でも泣けてしまい、強度の花粉症患者みたいでした。
この浅井があり得ないくらいいい男で、今度生まれかわれるなら彼になりたい。その他脇キャラも個性的でみんないいやつです。いやな人が一人も出てこないのはファンタジ〜 BL小説をたしなむ人なら一度読んどけ という本です。
実はドラマCDも出てるのです。つぐみが店長らしいですが、まだ聴いていません。
全編通して脳内アテレコをしていたわけではないのですが、
加納つぐみ→うえだ、浅井青士→若かりしころの十ちゃん、観月くん→延年、ジェイ→相沢正輝 どうだ?
これからCDを聴きます。ふふ。
<by.部長>