「東京ノート」と「薮原検校」 [ STAGE Review ]
2007/05/18(Fri)
■ 東京ノート/青年団

寝るよきっと寝るよ!だから観劇前に食べちゃだめたったら!と頭では分かっているのに、駒場東大前のお好み焼き屋に入ってしまいました。だって安いんだもん。ビールを飲まなかっただけ偉いぞ俺様。

しかし開演ギリギリに入り、一番前でなんとも中途半端な高さのベンチ席にも係わらず、眠たくなりませんでした。
全く声を張らない静かな演劇です。10年前の作品なので、今では時々見かけることもある、近未来の設定で『外の世界では戦争をしているのに、閉ざされた島国で根拠の無い平和にのほほんと身をゆだねる人々』のお話です。
鋭く批判をすることがない分、じわじわと居た堪れなくなります。
美男美女は出てこない青年団ですが、みんな上手いな〜。
学芸員の女性の役で、絵を寄付してくれる客にすごく気を回し、いつも笑顔で当たり障りの無い、日本人の鏡みたいな人物がいました。こんな人にわたしはなりたいです。2人の同行者は、この人物が気持ち悪いと盛んに申しておりました。
若い男女の意味深な会話なんかもあり、おばさんのようなおじさんでまったく油っけの無い宇宙人のような平田オリザって…何者?


■ 薮原検校/演出・蜷川

もっとドログロしているかと思ったのに〜古田さんが恐い顔なのに、とんでもキュートなせいと宇崎竜童のポップな音楽に、軽いつくりになっていました。
いのうえひでのり演出の「天保十二年のシェイクスピア」で衝撃を受けてしまったので、なんだかヌルイと思ってしまった。
最近のアニメとかマンガの刺激になれてしまったのか、蜷川さんが年をとったのか、世の中が求めてはいないのか。

古田さんの隣りだから、よりいっそう顔が小さいぞ田中裕子さん。
今まで見たテレビ女優で一番色っぽかった。声が特にっ!色っぽい声フェチ(主に男性声優)の私が、一票を掲げます。花魁とか場末の遊女でもいいな。また見たいです。
それから松田洋治さん…もう、スキンヘッドは、やめたほう、が、いいと、思うの。
恐いよ〜恐いよ〜 ホラー映画に出てそうです。
壤 晴彦さんは義太夫まがいの歌がすごく上手い!本物みたい!ストーリーテラーとしても、セリフがよく聞こえる。すごいっ!
<by.部長>
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