芝居をみたり本をよんだり [ STAGE Review ]
2008/06/12(Thu)
■月影番外地/物語が、始まる

観るたびに高田聖子さんは女っぽくなっていく。ちょっと恐い。
机の上に乗って近づいていく演出が素敵。そこが演劇の醍醐味。
幻想的で不条理。これはこれは。

で、原作を読んでみました。

原作のほうが面白かったよ。芝居が本の行間に負けた感じ。
読んでもないくせに、川上弘美って江國香織系だと思いこんでたのです。ぜんぜん違うじゃん。

エッセイも素敵だと聞いたので、
「あるような ないような」川上弘美 読んでみました。

面白いぞ!
その中でも、「水にうかぶ桜」は情景が表れすぎて、映画フィルムを見ているようでした。画面の枠の方へとあいまいに加工してある映像(アニメのtrue tearsみたいな感じと言ってわかるでしょうか?)。あまりに鮮烈に浮かび上がりびっくりしました。
面白かった・楽しかった・嬉しかったと文字にする間際前の、体が感じた一瞬0.何秒の感覚を拾って見せられる。
<by.部長>
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