本当に、雑誌かなんかでキャストを知ったときに度肝を抜かれましたんですよ。「今度のサド公爵夫人は事件だ」本当にそうだと思う。18年ぶりの共演なんですってさ。花組さんは実は相当長いこと見てるんですが(新感線歴と花組歴はほぼ同じ。どちらも'91年から見てるさー)、その私でも、お二人の共演は映像でしか見たことありません。人生で一番最初に買った演ぶで、「退団しました」の記事を見た、って悪タイミングな思い出が。ラストってロミジュリでいいのかな?てことはグローブ座だったんじゃ?因縁!?と、ほぼ同じ時期から見てた元同居人と連れ立って、懐かしい話に花を咲かせつつ見てまいりました。
<以下感想文おりたたみ> いやあ…見てるこっちまで肩こりそうな恐ろしいほどの長セリフ大会!! 一瞬でも気を抜いたらもう大変な事になってしまいそうな。とんでもないなあ、三島由紀夫。しかも早口でまくし立てたりなので、ついて行くだけで必死ですよ。てか、物語ちゃんと把握できた自信ナシだよ!ルネの気持ちは一個も共感できなかったヨ!!(笑)
とにかく見てて思ったのは、やっぱり、篠井・加納の女形お二人は化け物だ、ということ。他の方々とどうやっても異世界の住人。台詞回しも身のこなしも全然違う。この二人を並べた、というのに素直に拍手です。この二人のバランスでなきゃ。2幕ラストあたりが特に、双方一歩もひかない感がびしびしで凄かった。
逆に言えば、石井さんの素朴な演技の感じとかは、バランス的にすごく意味がある気がしました。他の方々も、「おお可愛いじゃないすか」と驚いたり。衣装マジックもあるとは思いますけどね、でも上手く見せてくれた。(山本さんのファンはその辺含めてちょっと残念、ですかねえ…;)
ってか、衣装はもう、本当にとことん豪華…! この恐ろしいまでの台詞劇において、セットも演出もごくシンプルに抑えた中で、衣装だけ一点豪華で力を入れてたのは、なるほど正解、と思いましたです。
あ、舞台の内容とは関係ない感想!グローブ座の3階ってあんなに見にくかったですっけ…?? 2列目にしか座ったことが無かったのかな私、今日は1列目だったんですが、手すりが視界を邪魔すること邪魔すること(涙) しかも「手すりに手をかけてご覧になると、後ろの方の視界を妨げるので」と事前にアナウンスして回られちゃったものだから、手すりは気になるが前傾になることもはばかられ、結果、役者さん方が舞台前方端に立ってしまうと、うっかり見えなくなってしまうという…
あと10cm手すりが低ければ、あと10cm座布団クッションで上げ底してくれれば、もしくは手すりをパブリックみたいにパイプにしてくれれば。ストレスは減るのになあ……にゅにゅにゅにゅにゅ。(自分メモ:今後グローブ座3階に行く時は2列目取ろう;)