2006/05/27(Sat)12:27
さて、芝居の話もしておこうかな; 先週ですが見に行った芝居の感想文。
これもまた知り合い関連で見に行ったのですが、Theatre劇団子さんの「君とボク」 紀伊国屋初進出なのだそうで、気合が感じられます。お、セットかわいいな。と思ったら、オープニング映像がまた可愛いんだコレが! 音楽にあわせてキャラクターがセットを上ったり降りたり。そうなんです、舞台全体に組まれたセットに映像が投射されておりまして、そのセットの形に合わせて作られてるんですよ、映像が。なんだなんだ、かわいいじゃないか。好感触。
本編としては、うん、普通にいい話。とある田舎の小学校に転校生がやってきて、小さな事件を起こして、去っていく、という。1986年に小学校6年生の設定なので、ほぼ年齢層がジャストです。あー流行ったよねー、とかの共感ばっちりですよ。ネタも面白いものあったしー(動物電気って見たことないんですが、客演でみかけるといつもあんな風に全編フリーゾーンな感じなんですがー(笑)どうなんですか?)。いじめっ子を、委員長を、両親が離婚して苗字が変わった子を、いるのかいないのか分からない存在感のない子を、その転校生と“音楽”が、少しづつ変えていく。ジンとするところもあったし、良い出来だと思います。思うんだけどね。
全体的に少々、「初紀伊国屋」で肩に力入っちゃったかなー?という感じは否めませんでした。このお芝居、ザ・カスタネッツというバンドさんが参加していて、物語のラストで「あの時の小学生が大人になって、今は“歌”を使って戦っているんだ」というような流れになるんです。ラストが、生歌。
歌ってさ。カッコイイんですよ。しかも生歌ですからね、迫力あるの。うっかり感動しちゃった自分も確かにいたんですけども、でもね。「せっかく私たちは演劇という手法をとっているんだから、演技や演出で感動させいじゃん!」
本当に歌を歌ってそこでブチっと終わってしまったので悔しかったのです。絶対あのライブ後、大人になった生徒たちがもう一度登場して終わると思ったのにー! 歌はすごいと思う。たとえば新感線だって、歌がなかったら迫力は半減だ。でもさ、歌に丸々お願いしちゃうのは悔しいのよーー演劇ファンとしてはーーー!!!
とまあ、そんな感想は知り合いさんには伝えてませんが(苦笑) 関係ないけど劇団グッズがまた可愛いのよコレが。買えばよかったかなあのハンドタオル。劇団グッズでハンドタオルって珍しいよな。