もう先週の話になっちゃいますが。芝居を見ていたので今更ですが感想を。Playing unit 4989「贅沢なスピン〜まんじゅうの夏〜」
<公演は終了してるのでネタバレは大丈夫だけど一応畳んどく> ここ3公演見せてもらってますが、毎回作家さんを招くというスタイルなので、公演ごとにカラーがかなり変わります。時代物シチュエーションコメディ、ほのぼのしんみり家族物、と来て、今回は…ファンタジーなのだそうで。とは言っても中世西洋のいわゆるファンタジーではなく、「他人の死期が見えてしまう」という特殊能力を持った兄弟の話。どっちかってと、SF?
「死期が見える」というネタ自体は、マンガとかでも割と見かける設定かと思うんですが、それを演劇でやろうと思ったところが新機軸かなーと思いました。だってさ、舞台中ずっと、登場人物の死期カウントダウン数字が見えてるんですよ!(壁に投影してます) それが、台詞とうまくかみ合って減ったり増えたりすることで笑いを生む、という趣向がなかなか面白かった。途中なんどか数字が上手く切り替わらなかったりの部分があったのがヒヤヒヤでしたが。
ただ、ストーリー的にというか役者さん的にというか、かなり芯となるシーンで、一人で語り続けなければいけない方が…台詞いっぱい噛んでたというか…少々実力的に見劣りしちゃっていたので……辛かったですかね; あのシーンが違うと、全然感想が変わってくると思うのですがー;
一転、兄弟の営む喫茶店に集まる、高校時代の同級生たちがイイ感じでした。特に理佳! 居るだけでウザイ、というキャラがものすごく上手でした(笑) ってうわ。この方アカドクロに出てはったんや。気づかなんだ;
この、「近々結婚する同級生の二次会の打ち合わせ」の感じがすごくリアルで楽しそうで、ちょっとうらやましくなってみたり。私は女子高出身だから、同級生同士が結婚するというシチュエーションにはなるはずもありませんが、前回「チェリー・ホープ〜」の時にも感じたような「リアルに思わせちゃう」作風が合っているのかも。
つまりまあ、「まだまだ今後に期待大」と言う感じです。かね。がんばれー。また見に行くからさっ。