・面白かったです。席が良かったのかもしれない。10列目ぐらいのどまんなか。（チケット譲ってくれたAさんに感謝） いろいろ感情移入しちゃって、泣きそうになるシーンも。
　・幕間にパンフ買って、「そうだったリチャード三世だった」と思い出すおばかさん。そして、思い出したところで、ストーリー知らず； とりあえず三世次を思い出してみる。
　・そこでつまり展開はざっと見えたわけですが、上川三世次の時より、ラストにぐっと来た私。それは多分、上川さんだと、「悪」度が足りなかったのではないかと。どうしても素の良い人そうな感じが消えなくて、ラストのカタルシスが無かったのあの時は。今回は＜滝＞の演出ともあいまって、ラストがすごく好きだった。ぼろぼろになってヤられていく感じが。途中では素直に「あの野郎……！！」て思えたし。重要なことだよね、これ。

　・アベサダがっ！ 可愛いっ！そしてカッコイイっ。美味しい役だなあー。でも憎めない。彼の魅力が存分に出ていたいかと。
　・かずきさんは、どうしてもインテリ班を固めたいらしい(笑) コスちゃんとの並びでやっぱりトキめく。…そしてロストセブンが見たくなる。
　・それにしてもコスちゃんが「強そう」な外見でびっくり(笑)
　・二人がハケる時「これから飲みに行きますか」「先月医者に酒を止められたから…」見たいな事言ってました。やっぱり酒飲みキャラなのかコスちゃん…
　・それにしても出番勿体なくね？ 2幕のアレいらなくね？？（かといって出てこなかったらもっと寂しい） もっと見たいーーコスちゃんと眼鏡さんのコンビがもっと見たいー！！
　・田山ちゃんとコスちゃんが並んでいると、「うわあ、遊眠社と第三舞台がっ！！」と妙なところでテンション上がります。でもねえ。驚くよねえ。まさかこの2劇団が新感線で一緒することになろうとは。あの頃の私は思いもしなかったよ。
　・今回は聖子さんがたっぷり見れて幸せv 歌も可愛いしvv
　・あ、ラジョウの客たちの中に眼鏡さんいる？ 声が聞こえたと思うんだけど。

　・今日のハプニング。アベサダソングの途中で、曲が、レコードの針が飛んだみたいになってしまって、何度もへんてこに繰り返した挙句、後半歌えぬまま柝が鳴って次の場面へ。初見の私には「…？こういうネタ？」と思いましたが、どうやら事故だったようで、カーテンコールの時に染様が「今日は1曲歌えなかったので、ここでもう一度披露します」となって1曲だけ仕切りなおしに。「えっと…じゃあ、始めましょう…か？」みたいな3人が可愛かったです(笑) むしろ得したv

　米米club、こう見えても結構好きだったんですよ。高校生の頃、友達にすっごく金子さんファンな人が居て、影響されてアルバムぐらいは聞いてた。その程度のぬるいファンですが、元々彼らは色々大仰で演劇精神混じってるじゃないですか。そんな所が好きなのに、更に演劇部を立ち上げるとは。そりゃあ見たいじゃないですか。
　感想は……うーん、もっとね、もっともっと面白くできるのにっ！！が第一声。だってー。勿体ないんだよーー、曲がいいんだもん。素敵なんだもん。美奈子さん踊ってるのが素敵だし、小野田さん歌ってるのがかっこいいし。だってそれが本職だから、ってのは分かってますが、他の芝居部分とは雲泥の差なんです。演技力がどうとかじゃなくて。曲パワーが飛び抜けちゃってるんだ。演劇部をやりたかった気持ちは分かるけれど、だとしても、その曲のパワーを、生かす方法は絶対もっと別にあった、と思うのです。
　拙者ムニエル、見たことないんですが、もっとはっちゃけデタラメ作品＆演出で行っちゃってよかったんじゃないかなあとか。千葉さん清水さんも、もっともっとうまく使える！ 絶対方法はある！ あるはずなんだ！！
　面白かったんですよ、楽しかったんですよ。でも、もっともっと。なんというか、全体的に間合いが計れてない感じがしました。役者同士の間合いも、舞台上と客席の間合いも。普段歌で活動している人たちに、演劇での距離感が分かりづらかったのかなあ、という感じ。あー残念。あーうー。すごく残念。

　誰か。米米の事がちゃんと好きでちゃんと演劇を分かってる人が、素敵なカタログミュージカルを作ってくれないかしら、と、見てる間中ずっと考えてました。だって曲がいいんだもん。素敵なんだもん！

　実はお目当ては佐藤誓さんでした。もちろん、初演の時の評判もよさそうだったし、という動機もありますが、ひさびさに佐藤さんの演技をじっくり見たくって。地に足の着いた芝居が上手な役者さんだよなあ、と思っていますのです。子供のためのシェイクスピアシリーズはそういう作風じゃないからね。…意外と出番は少なかったデス； いや、全体的に登場人物が多くてストーリーも複雑なので一人一人に割ける時間が少ないということな訳ですが。
　…ってか、長い！ 見てる分にはそう長くは感じないんですが、「3時間半」というのを聞くだけで一瞬引きます。だから6時半開演なんだ……。ナイロン最近長くないすか？ 芝居はコンパクトに纏めよう派なのでえっと。要らない設定とか要らないエピソードがある気がするなあ； いや、その要らなさ加減が楽しいんだけど。楽しいんだけど！！
　ナイロン特有の、あの、いきなり来るどーでもいいネタ群はすっごい好きなんですよ。ナイロンてさ、「さーボケるよ」「ネタいくぞー」って振りがなくないですか。真面目に話してたと思うと急にネタ来たり、落としたらそれはそれで無視して会話が続くとか。そこが可笑しいんだよなあ。今日もいろいろ笑ったはずなんですが、なにしろ脈絡の無い笑いなので覚えられないんだこれが(笑) すっご悔しいです。
　ストーリーは、タイムスリップすることで家族の一人一人が自分と家族と向き合って、新たな世界を…築かない話。展開はかなり複雑なんですが、回り舞台での演出とかやっぱりスマートで分かりやすい。なんだかじーんとさせるようなシーンもありつつ、それなのに、終わり方のちょっと背筋寒い感じがまた素敵。笑いも感動も、全てを掘り下げない、「ドライ」な感じがいいんです。うまいよなあ。
　いい声の志賀さんとか、前述の佐藤さんとか、タイムパトロー池谷さんとか、じっくり固めてくれる方々の安心感が心地よかったです。…相変わらず素敵に飛び道具の大倉くんにもメロメロなワケですが(笑)
　貧乏性発動して3階席での観劇だったのですが、世田パブは高さがあって3階からも見やすくて好きです。一つ安めの値段で3時間半楽しめたかと思うとお得感もありますし。うん、たのしかったです。次の公演もまた行かなきゃー。

　あ！ あと、パンフがすっごい凝ってた！なんかケースに入ってた！おまけとか付いてたっぽい！！ 2000円が出せず買わなかったんですけどね；じっくり中身見てみたかったなあー。凝ったパンフ大好き。