せっかくここに来たからえいやっと感想書いとこう。
もう先々週になってら; 芝居見二本立てしてきました。最近、あまりにミュージカル系しか見てないので;人に誘われたらなるべく断らない、を信条に、1本目は誘われ芝居。
<クレイジーパワーロマンチスト「アノセイシュンノウタ」> 誘われなので何にも分かってないのですが、10年ぶりぐらいの再結成なんだそうです。へぇー。主催は東地さんでいいの?色々よく分かってません。近年では多分、声優として知ってる方のが多いんでしょう東地さん。Sちゃんの目当てもそこだったようで。確かに、舞台に立ってると良い声が目立つんだよなー。無駄に良い声。
ストーリー的には、タイトルそのまんまと言いますか、直球で「青春!」という感じ。最初から最後までずっとクライマックス真剣一本勝負。…見てる方は若干疲れます; うーんどっかなー、もうちょっと遊びというか、気を抜けるシーンが欲しかったなあ; それぞれの展開は確かに感動できるんだけど、あそこまで全編続いちゃうと、逆に引き立たなくなっちゃうと思うんですよ。抜くとこ抜くからこそ、伝えたいことを伝えられる気がします。…でも、それ(真剣勝負!)がテーマだから仕方ないのかなあ、うーん。
今、「真剣勝負」って書いたけど、これ、そのまんまだな。昔大人気だった映画「鞍馬天狗」の撮影中に、真剣を使ったために事故が起こり…というのがストーリーの発端なんですね。当然、立ち回りもがっちんがっちんあります。いい年の男達が真剣に…というその気迫は伝わって来ました。席がかなり前の方だったのもあり、まさに滝の汗、という熱演ぶりを見せてもらいました。
ただやっぱなー。特に、詐欺師の彼の過去話なんて蛇足な気がするんだよなあ;; 全員にちゃんと背景を持たせたかったんだと思いますが、やっぱり、はしょる所ははしょった方がいいようなー、なー。(以下エンドレス)
役者さん。ほとんど知らない方ばかりなんですが; その往年の大スター役なのが木下浩之さんで、冒頭、バックライト浴びて白タキシードで立ち回りから始まるわけですよ。「うわーつかこうへい!」と思うのも仕方ないですよね? 木下さん、私的には昔々に飛龍伝とかのつか作品でお会いしてるはずなんです。ちょっと鬱陶しいくらいのスター役がハマってらっしゃいました(笑)
昔に完成させられなかった鞍馬天狗の立ち回りを、今の時代のCG合成で再チャレンジするラスト。合成の為に、みんな赤いジャージ姿で、背景もすべて赤い中進んでいく、んですが……かっこいいシーンなんですけどね。ふと、「紅天狗」な木野花さんが踊る幻が過ぎって自分どうしようかと思いました(笑)
<もういっちょ。M.O.P.「阿片と拳銃」> いつも、うかうかと見逃してしまうMOP。でも今年は絶対行かないとー、あと3年ですって。そのニュース聞いた時はびっくりしましたよ。いつも得チケ使っちゃっててほんとごめんなさい。でも今回も得チケです(苦笑)
全体の感想から言ってしまうと、MOPの中だったら、他にもっと好きな作品はあるな、と言う感じ。単純に、この辺の時代のモチーフとかが個人的にすんなり見れないってだけな気もしなくもないですがー。つーか、それだけ期待が大きいんですよ。メインお三方そろい踏みってだけでも気持ちは分かってもらえるかと。とはいえ、脇を固める方々も渋く堅実にこなしてくれるのがMOPのいいところ。今回は老人ホームです。岡森さんが異様に笑えます、てか岡森さんはもうMOPの人なんかい?(笑) いちいち存在感ありすぎです。
みなさんが若い時代から年寄りまで、幅広い時代を行ったり来たりしながら進んでいくのですが、その転換の仕方とか、年代と場所を掲示しつつ回収しつつ、ちょっとしたとこがすごく洒落てるんだよなあ。でも、一番好きだったのがラストでした。活動写真風にセピア色で動く人たちに弁士がセリフをあてて「その先は神のみぞ知る…いや、みなさんご存じの通り」という〆。……くぅぅかっこいーーー!!
今回はさー、緑子さんが可愛くてもぅ。緑子さんというと、格好いい役のイメージがありますけど、そのラストは勿論のこと、若い時代が全般的にキュート。どこのセリフだったか全然忘れちゃいましたが、ぎゅっと三上さんを抱きしめるところ、すごいぐっと来た。(ごめんね先に出会っちゃって…、だっけかな?) でも、おばあちゃんが一番上手かったのも実は緑子さんだったような。小市さんとか普通に小市さんだったもん、年取っても(笑)
密かに好きだったシーン。100円玉は実は…という展開で、「庭に投げといてやっからさ」みたくな会話のところ、何故か一番泣けました…。なんでなんだ、自分。