図書館大活用な妹がさくっと原作戯曲を借りてきてくれたので、私も読んでみました。返却期限が迫ってるので、返す前に心のメモを。
<「春のめざめ」ネタバレ有りますのでご注意> 箇条書きます。
・元は3幕構成なところからして、シーンの入れ替え取捨選択が割とある。
→1幕終わりは、メルヒの家でのモリッツとの会話シーン。ファウストを読んでるとこ
2幕はじめが、舞台版の1幕頭。そこから、モリッツ自殺まで
3幕は、先生達にメルヒが手紙を咎められるシーンから
・冒頭に「赤ちゃんはどこから来るの」のシーンを持ってきたのはなかなか効果的かと。
・関係ないけどあのシーンのお母さんの手つきは…ワザとですよね?
・ラストがあんなに爽やかまとめじゃない。
・ていうか、デウスエクスマキナ的な、別の意味での唐突なラストで正直よく分からない。どっちがいいか、と言われると……微妙;
(ここに限らず全般的にも、比喩表現が多くて、当時の文化・背景の解説も膨大になってて、色々咀嚼が難しいです…)
・モリッツは死に誘う側。<これは有りなんじゃないかと思った。誘う側と生きて欲しい側と両方居ると演出的に綺麗だし、誘われたのを断って生きる決心をする、という流れで気持ちの増強もできる。てか、モリッツメルヒ大好きだし、一緒に居てほしそうかなと。「きみに未練があった」とか言ってるよ!
・モリッツの死の直前の独白で、「こんな時にも下ネタか!」と自分が嫌になるセリフも有っていいんじゃないかと思った。絶望への拍車でもあるし、イルゼを送って行かなかった(行けなかった)理由にもなるし。
・あともう一つ、モリッツのピストルをマルタが欲しがるシーンも! 何その泣かせるエピソード…(マルタはほんと可愛そうな子だ)
・メルヒはモリッツの1歳下の設定(2学年の合同授業)「年下なのにすごいなあ!」みたいなセリフがある。
・エルンストも落第ギリギリ組。(ハンシェンがエルンストの進級を気にしてるのは愛?)
・ハンシェンは普通に男子チームに馴染んでる。抱きつくの飛ばされたりしない(笑)
・メルヒとハンシェンは話が合ってるぽい。よく「こないだ彼とこんな話を」的なセリフが出てくる。
・オットー、ゲオルグや、マルタなんかの、脇メンバーは舞台以上にキャラ説明なし。
・ていうかアンナいない…!
・テーアは編み込み眼鏡っこじゃない。…いや眼鏡は別に記載ないだけだけど。
・逆に、先生の個性とかが無駄に豊富。男子チームも更に何人かいる。(確かにいらんなあ)
・ハンシェン・エルンストカップルは、あのシーンでは既にデキあがってる印象。
・むしろ、若干エルンストの方が誘い気味?
・全体的には「君といる時だけが心安くいられる時間だよ」みたいな、ちょっとしっとりした感じのシーン。
・「子猫ちゃん」とか「俺のミルク舐めろ」とか言わない。……いや後者は舞台でも言ってないか(笑)
・てか「子猫」て、文脈からすると自分の事ですよね? ハンシェン…やっぱり趣味嗜好がよく分からないよ……(笑)
・メルヒはモリッツへ20ページも色々書いてあげたらしい。…舞台でも「10ページも書いたんかい!」と思ったら更にだった(笑)
・メルヒのお母さん、舞台でも格好いいなあと思ったけど、改めて手紙の文章読むと、ものすごく真っ当な事言ってるんだよねえこれが。しみじみとモリッツおバカですよまったく。(解説では、モリッツはあの手紙を最初しか読んでないのではないか、という意見があった)
・…ここに共感してる時点で、この舞台を見せたい対象には入ってない気がしますけども(笑)
・ああ春の日は遠くなりにけり。
って。ソンダンキャスティングですかー! ダンスパートかーーどれだーー出るならどれだーー、チュチュかピンクドレスか青ボブかつらか! できれば歌っても欲しいんで、東京後半の萩原さんパートだと嬉しいなーー!勿論レフェリー込みで。