という訳で神戸にて「ナイルの死神」大楽を見て来ちゃいました、てへv …っていやまあ、日程をそれに合わせたってだけで普通に観光ちゅうか遊びに行っただけですけどね。芝居見の前後は、異人館ふらついたり夜景を見たり〜v
とそんな旅行の云々は後回しにして、とりあえず芝居の感想文書いてみます。公演は終わってますが、一応ミステリなので未読の方は
<以下ネタバレご注意で。> ここしばらくドレス物がないよなー見たいなあーと思ってたんですよ。いやあもう「大満足」v 堪能したわー。
チラシのイラストまんまなんですね、すげえや。あのイラストも大好きなんですが、本当にそのまま立体化してて、いちいち「おおお」と感嘆の声が心の中で。背中美人すぎるケイはもう別格として、私は二幕頭のジャッキー(チラシの孔雀の奴ね)がやっぱ好きだわー。フォリオフルクスはチラシとちょっと印象が違いますけどね、ほら体型が(笑) でも実はカバンまで忠実なんだよね。
そのカバンとか小物類がまた。衣装に輪をかけてどれも可愛いこと可愛いこと。蟹やら鞠やら祝儀袋やらのバッグとか、いろんな所に隙をぬって紋が入ってたりで超凝ってますよ。あーもうほんと、あのデザインセンスには脱帽しまくりだ。
ストーリー展開としては原作通りなんでしょうか。クリスティ読んだことないもんで…。そっちも調べてみたいわ。想像してたのからは、割合ストレートな犯人だったような?いや一周してむしろ意外なのか?もうわかりません。
ミステリと考えて犯人探しをメインに語るとすれば、「あれ?今から三幕?」の違和感は超重要なヒントだと思いました。あそこは芝居のウソを巧みに使ってる、なんてのは考えすぎかな? 「何か裏方的な転換とかが必要だったのかな」と妙に納得してしまうけれど、それを逆手にとって「実は本当に時間軸が繋がってないんだ」というひっかけなのかなあと。あと「小道具なんだからリアルじゃないのは仕方ない」も。両方とも意図しての使い方だったらすごいなー、舞台だからこそ出来る叙述(?)トリック。
私は東京でも見ていたので、犯人分かってから二度見ると「おおココの台詞表情はそういう裏あってなのか」が良く分かるのがミステリならではの面白い所でした。一度目では私は窓のこと全然気付いてなかったし。妹はそこで「おや?」となったらしいです、すごい。ジャッキーが印象的に真っ赤な爪をしてたのも伏線なのね!と思ってたんですが、二度見たらケイも赤かった…。ちっ。これは深読み過ぎだったか。
役者さん雑感。今回波多屋さん大活躍! 膨大な台詞量お疲れ様でした、格好良かった。上でもちょっと書いたけど、ケイはもうとにかくお美しく。早期退場な分のビジュアル勝負っぷりに大勝利をおさめてしまうところが流石でした。そしてクリスティーナも心底可愛らしい。カツラ小道具衣装演技と総合得点で弱点無しでした。フォリオフルクスは愛すべきキャラで、関西では登場するだけで笑いも聞こえたり。途中編み物してるシーンが気になって気になってガン見してたんですが、私の席位置からは手元が良く見えず残念。一緒に見てた母親曰く「ただのメリヤス(いやガーターかな?)だったわね」まあ、いかにも初心者な編み地ではありましたね(笑) でも私的深読みでは、あの人はああ言う性格なんで「あたくしの編み物はどこ!(編み物たしなむ上流なんザマス)」て言いたいがためだけの見栄っ張りアイテム、ということになってます。
そしてだ。伊予屋さんがまたヒットでした今回。あのへらへらした若造っぷりがたまらん! 背景と同化するところはもうズルいだろあれ。かと思うとちょっと賢いとこも見せちゃったりしてさあ!くぅぅ。名台詞は「スミスですよ!鍛冶屋のスミス!」で。