見てきました。前に
ZEDを見て弾みがつきました。
<以下感想文はたたんでおく> 個人的好みで言えば、こっちの方が好きかなー。技のレベルが変わる訳ではないので、単にモチーフの好き嫌いに因ってる気がしますが、ストーリー分がこっちの方が若干高いかなと。ZEDの方が、個々の演目が独立してる感じがしました。その辺はツアー演目との違いなのかもですが、一人の人があれもこれもやってたりして驚く事も。え、シル・ホイールとティーターボードって同じ人たちだったんかい。
「葬式の夢を見ている」から始まり、天使達が行き交ってシーンを綺麗に繋いでくれてます。最初の紗幕綺麗だなー。小道具の出ハケや、技のサポートなんかも、うまいこと天使さんとかが担当してくれてるのね。天使の衣装、ちょっと重みのある生地の感じが素敵。二幕頭だった空中ブランコ的なあれ(パラダイスって演目)の、ひらひらとした衣装でぽんぽん回転していくのも綺麗だった。あこれも紗幕の中のシーンだ。装置なんかもちょっとゴシックな感じですよね。
個人的にはコルテオは「雑然」がテーマだなと思いました。始まる前に、出演者がわらわらわらわら、客席を自由に歩き回っていましてね。ZEDでもクラウンの方が遊んではいましたが、なんせ量が違う。ほぼ全員登場なのかな? あちこちで様々なことをしまくってるので、果たしてどこを見ていていいやら。その流れのままで幕があき、演目のつなぎにも様々な人たちが行き交うシーンがたくさんありまして。コルテオ=行列という意味だそうですからそのまんまではあるんですが、その雑然とした感じが「葬式の夢」にぴったりハマっていて、なんかすごく良かったんです。あと、「夢」とは言ったものの、これは本当に夢なんだろうか…とは最後のシーンで思ったことで、つまりなんと言うか、妄想を挟み込む余地が結構あったんですよ。そこが個人的好き嫌いの部分。
個々の演目やらの感想箇条書く。
・何を馬鹿なことをその1。なぜ高所の細いロープの上をトゥシューズで渡ろうとしますか。
・何を馬鹿なことをその2。なぜ髪の毛で男性一人持ち上げようとしますか。
・一番好きなのはシャンデリアかなー。わりと象徴的な演目かなと。舞台冒頭のシーンから続いて、最初、そのままふつーの衣装で乗り込んだものだからまずそこで驚く。うわっと、これサーカスだった!みたいな。技自体は比較的多い空中での回転系なんですが、シャンデリア使うことでこうも派手になるとはお見事だわ。
・あと口笛! なんだあの超絶な口笛のうまさ! まったくもって録音を流してるようにしか聞こえません。肉体を駆使するタイプじゃない、だからこそ身近ですごさが実感できてしまう、毛色の違った技がものすごく効いてました。
・リトルクラウン、そしてクラウネスの方が大活躍ですねー。見た目のインパクトだけでは全然なく、バルーンのとことか、見せ方も上手なんだこれが。
・美人さんで言えば、アクロ・デュエットの女の子がすごい可愛いかったです。最初客席の目の前を、相方さんの肩に担がれて通った瞬間だけで「美人!」て思ったもの。
・そして気になる、唯一の日本人キャスト「ひでとー」君。…思わず君づけで呼びたくなる何て言いますか「有賀さんとかが演りそうなたたずまい」わー狭い範囲にしか伝わらない例えだなおい。本来なら日本語で台詞のフォローをちゃきちゃき入れてしかるべき役割なんだと思うんですが、なんともはやのんびりとした発声で(笑) あんまりフォローになっていない所がむしろチャームポイントかと思われます。ちなみにメインは鉄棒技。あ。動くとちゃんと体育会系。
・好き嫌いとはまたちょっと違う次元で一番心に引っかかったのは、ティーターボード。要はシーソーです。なんですが。微妙なストーリー付きで、黒団と赤団の抗争なんだわ。戦い、そして、ついにはお互いを認め合う、という。最後はお互いがっちり握手。戦いの最中どさくさにまぎれて押し倒してなかったかおい? でその、黒団の髪結ってた方が超ヤる気前のめりっぷりがな。すごくね、引っかかってるのさ…。そんなとこかよ。