観劇じゃないですけど、映画ですけど。今年、自分比5倍増で映画見てるなあ。それは勿論元の数字が少ないからですが。数年に1本くらいしか見ない人が1年で3本も見てりゃびっくりですよ。妹が映画館のポイントたまって1回何か見られるよ、ってんで誘ってくれたのでした。原作素晴らしかったからね、気になるじゃない。
<以下感想文はたたんでおく> 私はJ事務所に寛容なのでその辺は問題ないのですが、うーんそれでもやっぱり水野はニノじゃない気がする…。最大の問題点は身長だ; 佐々木蔵之介(182cm)&玉木宏(180cm)に付き添われちゃうとさあ、より比較でさあ…。何より、あのせっかくの黒い裃がーー映えないーーあああ勿体ないいい(涙) ビジュアル的には、玉木宏が水野やればいいじゃんとずっと思って見てました。
演技的な所では、最後の吉宗とのシーンとかものすごい切なさ爆発で素敵なんですけどね。ただ、水野て割と陽のオーラなキャラだと思うんですけど、ニノが発揮できるのは陰のシーンなんですよ。適材適所ならもっと輝けるのに!と、その辺も勿体ないなあと思ってしまった理由の一つ。でもまあ、だからといって「ふざけんな!」にはなりませんでしたから大丈夫。うんニノ可愛いよ。
(ちなみにですがさ…。私的にはやっぱり、水野は20数年前の古田新太だと思うんですよ。陽も陰もできて、刀も振るえるけど頭もいい、で、女扱いも上手い。ほら完璧。あ、あとCD版のコニタンも聞いてないけどナイスキャスティングと思うよ!)
他のキャストではー。同じくJからで良いじゃんハマってるじゃん、となったのが大倉君。(たっちょんて呼ぶの?)「僕の方が綺麗だ」のセリフに説得力があったよ、うんうん。あと可愛いどころで言えば中村蒼くん?お顔が、というより、初々しい感じのキャラが役どころにハマってて、「ああそうだ、この展開かああ」と随分前に読んだ原作を、絵柄と共にぱああっと思い出しましたわあのシーン。あとハマってるといえば和久井映見。ほわんと癒される感じがいいなぁ。逆にキャスティングで気になったのは、あそこの位置は阿部サダヲで正解なのか??(笑) なんだか笑えてしまうんだものー、実際「え?ここで?」な所で笑い起こってたりして。えーあそこはぐっとくる所だろう!>笑ってたひと。
映画としては、ごくごく素直に映像化されていて、キャスティングとかに抵抗が無ければ見て満足な仕上がりじゃないかと思いました。「男女逆転!」「男ばかりの大奥!」とか、「男同士のラブシーン」とか、そういう方面をクローズアップされて、「腐女子向けかよ」的な拒否反応されちゃあ勿体ないと思っちゃう程度には。実際その手のシーンはごく短いし、映像としては大変ソフトなものだし、そしてそもそも本質はそこじゃない!そんなことより物語の面白さを感じて欲しい! あのドラマチックな展開を発想できた事自体がもう本当によしながさんスゴいから。マンガは読まないという人にも映画なら届くというならば、それは価値があるんじゃないかと思いました。
BL読みとしては、よしながさんの原作がこんな風に大スクリーンで(しみじみ)、とか、アレげなシーンを大勢で見るという何だかもうムズムズする感じとか、まあ微妙にありましたけどもネ。まそれは作品の出来とかには全く関係ない話で、個人的な気分の問題。んで。「玉木宏受はアリなんじゃないかな」というのはこっそり言ってみたりして、終わり。(終わるな)
大奥を読み返したくなるねー、2巻以降も怒濤にドラマチックなんだよねえー(というか2巻以降が本番というか1巻はむしろちょっと毛色違う)、となると同時に。反対方面に振り切ってみたくなって、1限めはやる気の民法、特に2巻の方引っ張りだしてみたりしたり。(よしながさんの同人は借りて読んだ事はあるけど持ってはいないんだよ)