2014/06/05(Thu)
芝意見後のお喋りは楽しくてついつい長くなるからいかん。…ということで、今日は結城座。
結城座さんは初見。なのでこのスタイルがデフォルトなのかが分からないのだけど、文楽なんかと違って、操る人がセリフを喋る(LKぽい感じ)。人形遣いじゃない普通の役者も登場する。人形遣いも、時々普通の役者として動く。なんだか色々複雑だぞ。
しかも内容が人形遣いの一座の話なので、人形、人形遣い役の人形、人形遣い(時々人形遣いの役も役者として務める)と、複雑にメタな構造。人間と人形の関係がその時々で変わっていくので、なかなかに頭を使う。もちろんそれが、面白い。
途中で人形の仕組みを見せる所なんかもあって趣向盛りだくさん。この「人形遣いの一座の話」を「人形遣いの一座」が演じる訳で、これ以上にふさわしいことって有るだろうかと。この構造がハマった時点で勝ちって感じ。
内容的には一応捕物帳で謎解きなんだけど、まあまあトリックがどうとか追求するタイプではなく。最後もふわっと「不思議だね」で終わっちゃったし。なのでほんと、人形と人間の織りなす絵面を楽しめば良いのだと思う。
いやしかし、人形ちっちゃいのね。私は比較的前の方の席だったのでよく見えたのだけど、後ろのほうだと細かいとこ伝わらなさそうだなー。人形が立ち回るは、小道具あやつるは、片肌脱ぐは、ほんとなんでもやっちゃう。どんだけ仕込んであるんだ仕掛けを。そしてあの糸はこんがらがらないのか!!
惜しむらくは、セリフ回しがちょっと怪しい方が何人かいらしたのが…。でも、人形も使えてセリフも達者でっていうのが両立する方が稀有なんだよな。劇中劇の加賀見山奥庭がやっぱり迫力でした。