<カンゲキキ>
「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」
2015/05/17(Sun)
誘われでOFFOFF、モジョミキボーへ。ロズギル?ギルロズ?(何の話か)(いやいろんな意味で)(個人的には前者かな)(だから何の話か)
いや真面目な話、ロズだかギルだか、ロズギルだかギルロズだか、その存在の薄っぺらさがテーマの一つであるわけで。脇役たちの哀愁。
ロズギルったら、古田生瀬Ver.がどうしても思い出されます訳で。私が見たのは加納座長が座長だったやつ。2000年だって。そんな前か、という気も、もっと前だったような気も。んで今回見て分かったのは「座長大事」
以下演出に触れますネタバレ注意。
ロズギルを2人芝居でやりたいって気持ちはすごーーーーーく分かるんだけど、この芝居の最少催行人数は3人じゃないかなあと。特に、生声と録音の声の掛け合いになると、録音のセリフはこんなにも届かないものかってのが際立っちゃって。
その他の登場人物についても、やっぱりどうしても「演劇」を見たい気持ちからすると、うーん…と思ってしまう。生身の人間、生の声にはどうやっても勝てないもの。いっそ台本からがっつり手を入れて、他になんとかごまかす表現はあったんじゃないかなーとか。
ただ、他の人の感想を読んでて「彼らが2人の人生に何の影響も及ぼさない存在である」て解釈は成る程だ。
あ、残念なとこから書いちゃいましたが;お二人の演技は堅実で確実なので、その掛け合いを見るにはあの小さい空間、贅沢です。古生Ver.だと、むしろキャラ立ちすぎなのかもね、ってぐらい。なんたってペラッペラの存在の脇役たちの哀愁だから。
てかやっぱり、戯曲が、ていうか戯曲の構造が、面白いよなあ。元の話と、それとの関係っていう基礎知識がないと多少「?」とはなりそうだけども。
んでやっぱり、ゴドーなんだねえこの話。てのを今回すごく感じた。不条理って感じはあまりしないのだけれども。