2015/06/11(Thu)
新国立劇場の四谷怪談見てきたよと。以下、若干ネタバレ気味になるかもなので見る予定のある方は注意。
「あそうだ怪談だった」「色悪だった」と思った私のベースが花組さんのなので、正直知識は歪んでる。いやしかし、例えばお梅ちゃんのセリフなんて、じゅねさんが完全に脳内で歌ってて邪魔でしょうがないよ!(笑)
装置とか演出とかが、とことん「削った」シンプルさの美で、広い空間を演技だけで背負う役者さんたちの力が見どころ。あ、セットとかも、シンプルながら大技もあるよ。空間を狭く使うのはいいね。あの、悪夢が迫ってくる感じ。
ラストシーンも迫力だし美しい!…のだけど、個人的にはこういうピカレスクのラストのカタルシスとして、例えば天保とか朧とか、内野さんならメタマクとか思い出すと、そっちに軍配あがるかなあ、とは思ってしまった。あ、ダメって訳じゃないのよ。あくまで高レベルでの戦いとして。
あー、ただ。選曲だけは私としては完全に謎。1幕と2幕とで、2度首をかしげた。あれであってるのかな…うーんうーん……。
そうそう。目当ては田仁屋さんの小平だったわけだけども。いやーおっきな劇場でしかも内野さん相手にすごい!頑張ってる!…とは思ったものの、出番てそんなないんだのぅ。そっか、花組版とは違うのよ…っていう。いかんねベース偏ってると(笑)
てか、左門が無駄にカッコ良かったね。素敵だったね。ちょっとしか出番ないのに。本役じゃないとこを楽しそうに演ってる姿もいいもんだけどね。
てな感じで、感想まとめ。シンプルは力。ただし個人的にはケレン味大事。