お芝居後のお喋りは本当に楽しいのだ。で、こんな時間。今日は花組さんとこの「毛皮のマリー」。
…お恥ずかしい話ながら、この作品も、寺山さんのことも、殆ど知らないのです私。ストーリーさえ知らずに見てたんだけども、もしかしたらこれ、ちゃんとその辺の知識あって見た方がいいかもしれない、って途中で思った。
話が分からないとかは、この劇団いつものことなんでいいんですけど(おいこら)(でも下男と鏡の件が本当にわかってない;)、分からなくてもいいんだよーじゃなく、ちゃんと意味とか比喩とかがあるんじゃないかこれっていう肌感覚があって。文脈を知っていれば、その辺分かるのかなあと。
いやはや、ちゃんと勉強せなあかんね自分。……と、分からない部分もありますが、面白くなかったとかでは決してなくね。後半マリーさんの過去話のところからはぐっと話が分かりやすくなるのもあり、ラストとかうおぉとちょっと涙出そうに。あと、私的には、かつ子ちゃん主役。
てか!かつ子ちゃん可愛い!御老屋さんの美少女素晴らしい!! 衣装もカツラもパーフェクトでしたわよ!
てか今回衣装ぜんぶ素敵だよーー。かつ子ちゃん周りもそうだし、紋白ちゃんのの素材感とか、あとあれ、特筆すべきは美少年の半ズボン。あのセンスだよ。素晴らしい。
そうそう美少年も大健闘でしたわねええ。そりゃミッチー王子なんかに比べたら美少年ぷりではそりゃそりゃ勝てないでしょうけども、ラスト「あらやだ可愛い」て思ったし。
この「あらやだ可愛い」て感想は、実は重要なところで。先週の「
夜の姉妹」と、近いような逆のような話なんだけど、「違和感」てものすごく大切なんだよねっていう。今回は、オールメールでジェンダーのゆらぎを表現するわけで、それってすごく難しいんだよね。
そういう意味では、個人的にはマリーさんにはもうちょっと「違和感」が欲しかったりする。見る方も演る方も女形に慣れてるから、するっと見れちゃうんだよなー。この辺、ダブルキャストのもう一組にちょっと期待。
紋白ちゃんなんかは、オールメールであることが上手く活かせる役どころかと思うわけですが、今度は座長様があれやるんだよなあー! キャスティングの妙もこの劇団の特色と思っておりますのでね。(誰もが「座長がマリーじゃないの!?」てところを外してくるセンス)とりあえず別組を楽しみに。