2017/06/05(Mon)05:03
放送されてる15th単独を見て、やっぱりこのネタ萌えるなと、当時書きかけてたのを思い出したて引っ張り出してきた。一応二次創作なので(あくまでもネタ中のキャラに対してですけどね!)名前は出さない方向性。
1本目のやつ。
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露骨すぎるだろうかとは思うけれども、どうしても言えなかった。「2人で遊んで来なよ」とは。
元々こっちが蒔いたタネとはいえ、少しばかりの責任を感じてくれているのか、今日は朝から視線が優しいのだ。クイズ番組での賞品だと言って、この歳になって男3人でのハワイ旅行。燥ぎ疲れて爆睡する同行者を1人残して、夜のビーチに出たのが夕べの出来事。月明かりの下、男二人でぼんやりと水際を歩く。ハワイの夜、ビーチで2人きりというロマンチックこの上ないシチュエーションに、思わず言葉が漏れたのだ。「好きです」
自分でもこんなこと言うなんてと驚いたぐらいなので、向こうはそれ以上だっただろう。だから、驚きの条件反射で突き飛ばされて、海に落ちてしまったなんていうのは自業自得の範疇だ。しかし、ハワイとは言え夜はそれなりに寒いのだ。ずぶ濡れになったまま随分な時間が流れると、当然風邪を引くというもので。
いや、実際の時間はたいした長さではなかったのかもしれない。でも自分の中では、あの沈黙の時間は相当だった。結局2人とも何も言わないまま、しばらくたって「帰るか」の一言でホテルへ戻ってきたという状況。黙ったまま部屋へ戻って、ずぶ濡れだった自分はシャワーを浴びなおして着替えて出てきたら、もう既に2人は夢の中だった。自分も夢の中みたいなものだったけれど。なんだか頭がふわふわしていたのは、翌朝になって熱が出ていたからだと分かったのだけれど。
「え?熱?ハワイで熱?ワイキキビーチで熱!?」と朝から大声を出す人に買い物を頼み、2人になるとやっと部屋に静かな時間が戻ってきた。ベッド脇で本を読んでいる人から、たまに「…大丈夫か」の声が聞こえる。まだ夢の中みたいだ。夕べから結局なんの返事ももらえていないけれども、あんな唐突な告白をしてしまった自分を無下にせず、こうして付き添ってくれるというのには、少しは希望を持っていいのかなと思う。
だから、露骨すぎるだろうかとも思うけれど、2人で遊んで来なよとは言えなかった。彼を独占できる、彼が自分だけを心配してくれるこの空間が幸せすぎて。
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3人居ると名前出さないの難しいな!!! ぎこちないところは察してください。
あのネタが好きなんです。相方が優しくて。
何故遊んで来いと言わないか、と、なんであんなに優しいか、の2点を自分の中で解決させた形。
あとほんとは、14th2本目の萌えも昇華したいんだよなあああ。