芝居2本立てしてきました。さくっと感想かいておこうー。
1本目。
<Theatre劇団子「カーラヂオが終われば」> ちょっとしたご縁で見せていただいてるのですが、今回のは、夏ごろに「演技者。」で取り上げられていた作品で、再演だそうです。演技者にも出ていたホーム・チームのお二人も出演とのことで、ひそかに楽しみにしておりました。
話の展開は、テレビ版を見ていたのでなんとなくは分かっていました、…が、あまり真剣に見てなかったのかな…(スイマセン)「あれ?こんな話だったっけ?」という印象が。もちろん話の骨格は変わってないんですが、免許を取りに集まった面々が様々な出来事に笑ったり泣いたり、小さなエピソードを積み上げていくちょっとイイ話系。「坂道発進」「S字カーブ」など、講習内容に絡めた話の進み方も、こぎれいに纏まっています。ただ、個人的には、まとまりすぎな気もしちゃうんですよね; 何か一つ大きく他と違う「味」を持って欲しいなあとか。思ってはしまいますが。なんとなく劇団が大きくなろうとしている過程な感じがすごくするので、えっとまあ、がんばれ劇団子。
そんなことより今日の感想はすべて、ホムチに持ってかれましたよ!すっげ可愛かったっ!! テレビで見たときも「あら演技上手いじゃない」と思いましたが、やっぱりお上手でした。特に檜山さんのお役はかなり核の部分に居るのに、周りに遜色なく立っていらしたかと。まあ、舞台慣れはしてるのでしょうけどね。ワンシーン丸々ホームチームのコントじゃないのコレ?みたいな部分もあり、自由に遊んでいる姿も嬉しくて。
最ツボったコメント。相方与座さんが詰め寄ってくる(だっけ?)シーンで、近づきすぎだと。「仲よしさんかよ!」とツッコんだあと「…仲いいけども」と小さくフォローしたところ。あはははは! 仲良しさんコンビなのは知っておりますがっ。もうーかわいいなぁお前らっ。あれ、舞台上でのツッコミとは言えフォローしとかないと与座が後でスネるんだぜきっとっvv
お笑いの人て、長くコンビ組んでると相方のボケを拾うのが当たり前だけどすごく上手くなっていて、数々の「与座愛」でのツッコミ具合に、思わずこっちの手がLの形に。らぶです。可愛かったです。ああもう、貴方たちはそうやって永遠にいちゃいちゃ遊んでなさいっ!!
吉祥寺から下北へ移動して2本目。こちらは恒例(?)招待で当たったやつでございます。
<tea for two「ライン〜彼方と此方〜」> 2本続けての観劇はさすがに体力もいります。体調整え不足もあり、一部分眠気が来ちゃったところもあったのですが;それは自分の問題であって、作品は結構面白かったです。
とあるバス事故に絡めて、3つのシーンを描くオムニバス。特段大きな何かが起こるわけではなく、事故で怪我をした人の病室、事故の原因を作った男の不思議な死後の世界、夫を亡くした妻とバスを運転していた男、それぞれのシーンが淡々とつづられます。その淡々具合がなかなかよいのです。何気ない台詞のやり取りの中で、じわじわとゆっくり感情が動いていく感じが。
欲を言ってしまえば、この話を、すごくキャリアのあるような渋めの役者さん方が演じたら味のあるいい作品になった気がする。…失礼ですかね; 全員ではないんですが、作品に役者さんの方が付いて行けてない感じがしたので…。台詞飛ばしたか段取り違いも有ったのかな? ちょっとドキドキするところも。
あと、これは作品として云々では全くないのですが、3話目が、事故の被害者が加害者の男を延々と責め続ける展開だったのが心底辛かったです; 夫を亡くした行き場の無い感情を、そういう形でしかぶつけられないのは分かるのですが、ただただ「すいません」としか言えない加害者側と、「そうやって謝って気が済まれたら困ります」と言い放つ被害者側。後半もう目をそらしてしまいました;; まあ、それがあるからこそ、“実は被害者と思っていた夫が事故の原因を作っていた”というラストのドンデンが生きるわけですが。(ここで2話目とのリンクもはっきりする) 妻役の方が大粒の涙を流していたのが印象的でした。