なんせ市村ファントム時代から見ているオペラ座です。頭に完全に入っているので、今回海では結局2回しか見ておりません。でもやっぱり、終わる前にもう1度見ておきたいよねと、今回がその2回目の観劇でした。なるべくいろんな人のを見てみたいなーと思いますし、前回ラウルだった佐野さんがファントムってる様子を是非見てみたかったのですが、今回も高井さんファントムでした。
　あのね、前回はね。ものすごいぶりに見た上に、なにせ市村ファントムで育ってしまっているもので、ファントムが歌い始めたとたん「歌うまっ！」と、びっくりしてしまったんですよ(笑) 市村さんは、声が良いとか歌がうまいとか、そういう次元じゃない人じゃないですかほら。朗々と歌うファントムにいちいち驚いちゃって記憶が定着してなかったんですが（スイマセン）2回目なのでおかげで落ち着いて見れました。声いいなーー歌うまいなーーーー。低くてまろやかな歌い方ですよね。
　対するクリスは西さんで、こちらもすごく安定した歌い方でした！ あのクリスの高音域を、キンキンさせずに歌ってくれるから聞いてて心地いい。あと、マダムジリーの秋山さんもとてもお上手で、おかげで全体的にすごく安心して見られました。流石楽日が近いゼ！
　…ただ、メグがね、この日デビューだったらしくてですね、うーんちょっと…、と思ってしまったことは確か； ががが頑張ってください。（と思ったら今週キャストに残ってないし…；） あ、バレエ畑さんみたいで、ポーズとかはすごく綺麗でしたよ！ オペラ座はバレエが見られるのが幸せです私。
　カルロッタや支配人コンビは、出てくると和みますよねえv あと、アンサンブルでバレエを踊る翔くんを見つけてみたりとか。…と相変わらず頭が猫中心な私（翔くんはタンブルで見てるはず）メグもせっかくなので荒井バブちゃんで見たかったな。とか。

　で。私的メインは、涼太ラウルでした。以前にマンマのスカイで見てるはずなんですが、個別認識なんてできてるはずがない時期だったもんでほとんど記憶に残ってなくて、Aちゃんの持っているテレビ放送版夢醒めを見せてもらって、「ええええんじぇる？？？？」とその台詞のたどたどしさに仰天したものでした(笑) スカイの時は普通だったと思うのー！こんなじゃなかったのー！という意見を受け入れてくれないAちゃん(笑) そして、そのあまりのたどたどしさに私のヘタレセンサーが稼動してしまい、「できれば涼太ラウルが見たい！」と思っていた願いが通じてくれました。やった。
　低めの声でゆったり歌うラウルは、音域とかが有っているのでしょうかね、まあ元々歌に心配はしてませんでしたが、うん、とても素敵でしたヨ！ 台詞もちゃんとたどたどしくなく！ ……踊りがどうにもリズミカルじゃないのを気にしなければ！(笑)
　…なんなんでしょ、あのぎこちない動きは(笑) いや、そんな所が個人的にはツボなのでとても応援しています。「目の高さに手を挙げて」と言われていたにも関わらずさくっと首に縄かけられちゃうとか、プリマドンナの曲ラストでえらそうにセンターに立ってみたりとか（あの振り付けはどうなの）、元々ラウル自体がヘタレキャラだからいいんです。全然問題なしです。たとえ猛烈にヒゲが似合わなくても！ 「クリスティーヌ！エンジェル！」と言った途端に「みんなが幸せになれたらいいな」が頭をよぎったとしても！
　是非次はスキンブルで会わせていただきたいです。是非。

　えっとまず、アレな面から書いてしまうと、アナザーコードに比べて謎解きが弱かったような…？ 前作の方が、アレとアレを組み合わせてパスワードが、とかが有ったり、回したり跳ね上げたり擦ったり吹いたりと、いろんな機能を使ってた気がします。今回はストーリーがメインで見せたかったのかな、現実に近い世界観になったので仕方ないのかな、というのは分かるのですがうーん。謎解きが好きなだけにちょっと残念感が。謎解きより、会話の進め方の方がメインなんですよね…。
　あと、そのストーリーとしても、一人一人の謎を解いて、「おおおこれはラストに向かってこの人間関係達を一気に清算だね！！」……と思ったら別にそうでもなかったところが； あ、あれか。これが「ホテル物」の特徴か。年末に見た「有頂天ホテル」の時も同じ事思ったのデス、「こっからみんなの事情が一気にまとまるんだね！」と思ったら、いんやまとまらない、という。一人一人が、それぞれでそれぞれの事件を解決し、それぞれホテルを出て行くんだね…。単に私がこの形式に慣れてないだけか； いやでも、肝心のブラッドリー問題が解決してないし！ なんだよ！＜結局会えない＞のかよっっ！！

　逆に好きだった面は、なんといってもキャラの魅力。アニメーション、効果大だわアレ！ 鉛筆描きの荒い絵柄だから、決してスムーズなアニメーションではないのにすごくリアルだなあ、と思ってたら、実際の役者さんの動きをトレースして作ったそうで。なるほど！それすごく効果有りましたわ。子供ぽい表情や、老婦人の動き方や、アメリカ人ぽい大げさな身ぶり手ぶりなど、見てて飽きなかったです。
　ちょうど本を読む形になる縦置きの使い方もいい感じに雰囲気出してます。左手で持って右手でタッチして、文章の送りは左手親指でRボタンを使ってました。このポジションが楽。（下の方もって十字キーで送り、というのもアリかな）
　あとは………やっぱり主人公がほら、可愛いわアレ(笑)

　お前ハードボイルドちゃうんか！と言いたくなるあの受ぽさは何事！！ ……いきなり話がそっち方向に向かってすいませんよ。でもね。美味しい物を食べていきなり天使の微笑みになってみたりとか、「さてはそこがメインなんじゃ！」と思わせる多彩なBAD ENDでのダメっぷりとか、いちいちお子ちゃますぎていっそツッコミづらい(笑) 個人的には見た目的にも立ち位置的にもブラッドリーを受にしたい気持ち満々なのに、カイルではどうにも出来ない気がしますよ。ブラッドリーは用意周到すぎますよ。
　そしてこのゲーム、これ以外にもそっち方向の妄想天国な気がするんですがどうですか。ルイスとダニー、サマーとアラン、ダニングとエバンス、果てはエドとカイル父まで、気になる二人組多すぎ。基本「おじさん天国」なので、楽しい人にはものすごく楽しいと思われます。…あ、あと、密かにヒゲ天国な気もする。

　あと数点。纏らないので箇条書き。
・テープの謎解き、あれは今時の子には通じるんでしょうか。
・万年筆の謎解き、騙された！前作に騙された！！(笑)
・お坊っちゃんジェフのCVは浪川でどうか。（なぜそこだけ指定）
・あとルイスは、実写橋本さとしでいいと思う。わんこ気質。