SOM二度目、今回は母連れで、比較的前方の席を。…と随分前に取ったチケットがイベントに当たるとラッキーですね。夏休み終わった所で子どもさん客が減ってるんだろうな…まその辺は気にしないとして。初見のキャストさん感想とバックステージツアーで知った諸々を箇条書きで。
<まずキャスト感想文> 前回は芝大佐&はるマリアペアでして、夏のG2芝居を終えて綜馬さん戻ってらっしゃるのを期待してたんですが残念。でもマリアに加えてリーズルロルフも違いますし勿論子どもさんたちも。あとエルザも。
マリア。両方見れてラッキーです。はるちゃんも智恵さんもいいなー。歌とかはお二人とも何も心配いらんですからね。その中で、智恵さんはやっぱり、私イメージのマリアに近いなあ。元気いっぱい笑顔いっぱいの感じが。はるちゃんよりも演技とか派手で分かりやすいんじゃないかな。とはいえ、はるちゃんは何とも言えない可愛さがっ。はるちゃんというと、小夜ちゃんだったりWSSのマリアだったり、優等生な感じの役で見ていたのが、実はこういう元気な役をふってもいい感じなのねーというのが収穫で、アンも凄く楽しみですよね。あー話がズレてきてますが。どっちもいいよねって結論です。
リーズル五所さんも楽しみにしてたんだー。ロルフの腕の中へ飛び込んでくリフトが、そりゃあもう威勢良くてすんごく可愛かった! さすがだわ突進型バブv ロルフとのダンス楽しそうで良いです。亀山さん、詳しく存じ上げないのですが、日本人離れなお顔立ち!?
それからエルザの西田さん。「君が会社を?」と言われて全然違和感がないのですがっ。…説明しますとね。CFYリハ見の質問コーナーで、「自分へのご褒美はなんですか」という問いに対して、他の方が「コンビニで高い方のおにぎりを買う」(荒木さん)とか「ボールに生クリームいっぱい作ってわしわし食べる」(柏さん)など答えている中、「自分へのご褒美…しないなあ」と答えたという、なんとも自分に厳しいお方なのです! バリバリ働いてる姿が見えてくるエルザ。うん、音楽を思い出した大佐とは考え方違うわなあ(笑)
お子さんたちは、全員前回と違う子でした。今日はマルタが笑いとってたなあ。クルトはちょっと歌調子悪かったかな?
さてバックステージツアーの方へ。
まずざっくり流れだけ書いとくと、入って3組に分かれて、舞台中、上手袖、下手袖と順番にスタッフさんに案内してもらう形。それぞれで一通り説明してもらえるように、うまく回してくれました。その後席で、舞台監督さんに質問をいくつか。事前の質問用紙と、その場でも数問聞いてくれました。あそうだ、あと、手描きコピーの舞台案内図もいただきまして、丁寧だなあ。
<以下は見たり聞いたりしてきたことを箇条書きでー。>・舞台上がる階段やら、裏側の方までも、通路脇に電飾を這わしてくれていて、うわーこのイベントの為に分かりやすくしてくれたのかしら、と思ったら、子どもさんが多く参加する作品なので、リハの時など分かりやすいように使っているものだそうです。
・それに付随して。「段差有り」など床に注意書きをバミってたりするのも、通常より細かいそうで。
・上手袖にはトラップ家の大階段と、綱元と、電動で動かす物の操作卓。
・大階段、当たり前っちゃ当たり前なんだけど、客席で見てるよりずっと狭い。上の方に行くにつれて、カーブしてより一層狭く。遠近法だ。後ろ側に下りる階段がついてる。
・綱元とは、幕や上下するセットの上げ下げをする仕組み。人力で動かす。
・一番重いものは、マリアの寝室の壁。500kgぐらいある。(おそらく、窓とカーテンがあるからでしょうねえ) 綱元でおもりで調節されているのでそこまで大変ではないが、20kgのものと500kgのものではやはり、動きだしなど必要な力が違う。
・結婚式の修道院セット、左右から出てくる柵?門?は手動で動かしている。操作の仕組み説明と、実際に体験も。
・舞台裏手には、早替え小屋。男の子用と女の子用2部屋。
・ギターケースが3つぐらい置いてあった。私は見そこねたんですが、「ギター入り、なし、があった」とのこと。
・下手袖には、山のセット。その他、マリアのベッドや、トラップ家のソファや。
・小道具さん、テディベアをソファの上に、「はあい」と手を挙げて座らせときましたね…(笑)
・ソファやベッドが舞台に出て行く仕組みの説明。滑車のついた枠があり、その上にソファなどを乗せ、それを舞台に切ってあるレールに閂のような感じで止めて、それを操作卓から動かす。ソファやベッドなど、上の物をその度に乗せ変えているのですね。大変だ。
・マリアベッド脇のスツール。中は真っ暗なので、すごく小さい明かりがつくようになってる。周りにも蓄光テープいっぱい。
・下手袖には舞台監督さんの卓。転換のキューをだすランプなど、こちらも体験させてくれたり。
・舞台中。センターに四角く切った枠があり、これが山を作っている仕掛け。電動でジャッキアップするような仕組み。普通に工場などで使われているものを工夫して転用しているとのこと。「こういう風に使いたいんですが」と説明するのが大変。「日によってタイミングは変わりたい」「なんで?」とか。
・左右同時に上がったり、右だけ上がったり下がったり、細かい操作をしてるそう。
・ラストシーンの後、山を片付けるのが一大仕事。まずジャッキを下げ、上にかけている山肌のようなシートをたたみ、そのあと、後ろにある山セットを下手に逃がす。一番後方には、トラップ家の壁「ハウスフラッツ(House Flats)」が設置されちゃってるので(※ここは電動)そこから山セットが逃げられないんだねー。カテコ始まり、前で挨拶している間これをやっていて、マリアの登場までに間に合わせるのだそうです。
・舞台の床。レールの仕組みを入れるのに、15cmくらい上げている。後方はそこから階段2段分、45cmぐらい上げて山の仕組みを入れてる。
・床、全体が暗い石っぽい感じというか、インク散らした柄が入ってます。この辺も指定だそうです。細かっ。
・基本、舞台のデザインはロイドウェバー版の物を買っているので指定のままだが、どうやって実現するかという設計部分までは買っていないので、仕組みはオリジナル。
・ソファやタイプライターなど、当時の調度品などは本当はアンティークを探すととても大変なのだが、運良くちょうどツアー公演がクローズするところから譲って貰えた。だから本物です、とのこと。
・山の遠景。雲が描かれた紗幕、その後ろに山を描いたパネル、その後ろに照明のスクリーン、という多重構造で奥行きを出している。
・舞台スタッフは演出周りで12人くらい。照明4人音響3人衣装2人床山2人…だっけかな? 海外で回ってるツアーなどから比べると随分少ない。というのは、劇団なので、役者も転換や早替えの手伝いをするから。
覚えてる事めいっぱい書いたらすっかり長くなりましたが;
それにしても、案内してくれたスタッフさん、舞台監督さん、すごく説明上手だったし、色々準備してくださってたんだなあという感じでした。有り難いことです。楽しゅうございました。