四谷94年版をやっと見た!!
ていうか書けてなかったけど間に90年版も見てます。コンプリート。比べて見るといろんなことが分かって面白かったなあ。87版は原型でシンプル。90版で定本に繋がる型はほぼ出来上がってるんだね。ただ、全体のスピードが早くてちょっとがちゃがちゃしてる。
で94は定本てついてるぐらいなのである意味完成版、なのだけど、逆に版を重ねてるが故の余計な遊びが多くなっちゃってもいる。そう考えると、今回上映はなかったけど上演はされてる93あたりがちょうどよかったのかも?と思いつつ。
04年版は前にも書いたとおり再演に非ずなのだけど、こうしてみると舞台のクオリティはこの10年で格段に上がっているのだなあ!それもよく分かった。今のクオリティで定本の演出を見てみたいなあと、どうしてもそう思っちゃうよね。定本までの曲の使い方とか大好きなんだもん!
しかしまあ、94のあのフィナーレを見れたので私は満足でございます。90にも既にあったらしいんだけど、記録映像で残ってないんだって…残念すぎる…。あのクリスマスフィナーレが大好きだ。04年版のゴールド衣装も大好きだけど、クリスマスカラーのやつも大好きなんだ!
いろいろな版を見てると、この役はこの人のが好きとかが色々出てくるね。通して見て今回思ったのは、小玉田ていい役なんだなあ。小平は元からいい役と思ってたけど、そこに繋がるのは小玉田が重要なんだなって。あと、お岩や伊右衛門は意外と出番が少ない。お梅ちゃんなんて一瞬しか出ない!
前にも
身毒で「シッダルタってこんだけだったんだ出番」て思ったけど、出番の量と心に残るインパクトって別物なんだなあってしみじみ思うね。
90を見た時に、「ああ、この伊右衛門だよ!!」ってなった伊予屋さんの伊右衛門。ああああかわいいいい!!! 94版の方がぼんやり度が増しててますます好き、なんだけど、94で私的にインパクトだったのは、小平!こへいが!かわいい!!
今でもおそらく小平できちゃうであろう御老屋さんの(インドラ驚きましたね驚きましたね)、更に20年前のぴっちぴちなのだから可愛くないはずなんてないんだけど、本当に少年でなんだあれ!
もちろん、ビジュアルでただ言ってるわけじゃなくて、あの人形片手な演出が好きなんだなー。小平死んじゃった後に、人形だけがBGMに合わせて歌ってるんだよね。「あ、魂がそこに移った」ってのが分かって、その後の展開にもスムーズに繋がるので、すごく好きな演出なの。ただ可愛いだけじゃないの。
細かく言い出すと止まらなくなるのでおおまかにこんなとこで終わりにしますが、いやほんと貴重な昔の映像を見られる機会ありがたい。だってさ。まれ出演中の篠井さんに、今や気象予報士で名を馳せる木原さんに、そうそう、かくちゃんとラジオで一緒にコーナーをやってた小森谷さんも出てるんだよ!
小森谷さんの判官も好きだったな。若造感あって。94だと「おれ朝早いんだからー」て言ってたから、もうレポーターとかやってらした頃なのかなあ。実はお芝居上手なんだよ、女形も可愛かったんだよ、…と思い出語って終わりにします。ああ懐かしかった。