楽に近くなってこなれたのも有ると思いますが、後ろだと全体は見やすいし、いい具合に細かい所が見えないので(笑) むしろ純粋に演出効果が楽しめていいなあ。ラストのアレも今度はちゃんと見えました…けど流石にもうちょっと前のが綺麗かも。(波がリアルに見えるという点で。)

　さて以下箇条書きでいきまーす。
　・プレで失敗してたとこはうまく流れてた、けど今日は縄跳び上手くいきませんでしたね。残念。
　・松雪さんの脱出凧がちゃんとしてたー。プレの時は「明らかにこれから何かします！」っていう存在感ばっちりの黒いものを背負っちゃってたので(笑) 羽根も黒いトンボみたいのじゃなかったっけ？ ちゃんとカモフラージュもした金の羽根になってて安心しました(笑)
　・楽団さんの前のブラインドは、柄変わってたんですねアレ。プレの時は（多分席が近かったのもあって）気づいてませんでした。
　・同じく気づいて無かったのは、そうか、アビラ穴に落ちた時から変わってるってことなのか。分かってませんでした；；
　・カテコでは波は片づけることにしたんですね。そうね、危ないもんねアレ。

　・今回のの好きなシーン。
　・だだをこね、泣く大人げない左門字。この二人のシーンもっと見てたいよ(笑)
　・ガモー＆ボノー対決シーン。ここはほんとテンションあがるよなあ！
　・2幕頭の穴掘りソングで、自分パート来るまで踊ってる司さんたちが激キュートv
　・インガと五右衛門のシーン〜歌合戦までの楽しさは言わずもがな！ 今回聖子さんの歌がたくさん聴けて幸せだなー。聖子さんの「おちゃらけてるけど、だからこそ切ない」感じ、天下一品です。大好き。あ、歌合戦のとこのバックダンサーも好きよ(笑)

　・ホッタル族が今回どうにも好きみたいです私。島に長く住んでるからこそ、塩に囚われちゃってて、島とともに生きて死ぬしかなかった人たち。なのに本人達は「今日はいい日だ」ってずっと言ってるのがさあ、何とも言えない。ちなみに今回の作品のテーマセリフって「大丈夫。左門字もやがて死ぬ。」だと思うんですけどどうでしょう。少なくとも私的にはすごく「来る」んですけどこのセリフ。
　・てゆうかカナコさんがすっごい可愛い。左門字と並ぶとどんだけ小っちゃいんだ！てなる。キュッとちっちゃい女の子が好きなんだよっ。セリフの言い方もカナコさんのが一番好きです。ってかあれ？最初から関西弁でしたっけ？？
　・ところで、さとみちゃんの役名はあれでいいのか(笑)

　・日ネタっぽいもの
　・河野さん「誰ですか！ 僕が名前まで書いてとっておいたカルピスを飲んだのは！！」
　・前ちゃん「社長！ 御社の社員にしてください！」川原さん一番に落ちましたね貴方、ふふふ。


　個人的に今日は、一生懸命ボノー＆ガモーの過去の経緯を考えながら見てたんですけどね。かずきさんお得意の「詳しい過去は語らないぜ！（謎だらけだぜ！）」発動でちーとも分かりませんね(笑) あの人達は元々島に居た人たちってことでいいのかな？って先代の時から居たんだもんね、そうだよね。いつどうやってケンカ別れしたのか、そこが埋めどころだと思うんですが、結局埋まりませんでした。ちっ。
　あともう一個。五右衛門が最後助けに来たところ（名乗り）を見て、ガモー将軍一目惚れ、ってことでいいですよね。それで船まで追っかけていったんですよね。ね！＜強要。

　あ、関係ないんすけど、隣の人がまた微妙におしゃべりさんで…音もがんがん鳴ってるから気になるほどではなくて何も言えなかったんですけど；指さしながら「ほらあそこー」みたく見るのは辞めようね…。ただし、変身して出てきた五右衛門見て「デカっ」て言ったのにはお姉さん笑わせていただきました。うん。でかいけども。

　うん、面白い企画でした。
　割と感想文はこれ一行で終わってしまうのですが(苦笑) やっぱり、実際に目の前で料理が出来上がっていくことの威力はすごい。出汁を取り始めただけで、すでにいい匂いがしてくるんだもん。っと、そもそもの説明をしてないですが。
　横浜の関内にある、東京ガスのショールーム。普段は普通にお料理教室とかをやってるキッチンで、「実際に料理しながら芝居しちゃおう！」という企画物。横浜かぁ、遠いなあ、と思いつつ（川崎市民なので誤解されがちですが、うちから横浜は割と遠いっつか面倒です）、企画に惹かれて行く事にしました。ついでに補足しておくと、BoroBon企画は、花組芝居の水下さんがやっておられる企画モノレーベルです。

　窓から陽のさす昼間の教室には、キッチンテーブルを邪魔しないように、壁にひっそり椅子が並んでいます。テーブルは目と鼻の先。超近い。芝居が始まると、警備員は裏の扉を出たり入ったり、教室の生徒さんは今観客の自分たちが入ってきたのと同じ入り口からやってきて、客席の背後にあるロッカーに荷物をしまい、冷蔵庫に材料を取りに、壁の戸棚に丼を取りに行き、実際に水を流し材料を切りご飯を炊いて進んでいく訳です。こりゃあねぇ、説得力有るよ。大きく出てしまえば、「芝居の醍醐味」。その場で生を感じることのできる「演劇」にしか出来ない企画な訳ですから。
　部屋をぐるりと囲むように席があって四方から眺めてますので、テーブルと出演者の位置によっては、背中しか見えなかったり遠かったり、芝居としては決して見やすい場所ではありません。席も狭い。でも、逆に近いととことん近くで見られるので、役者さんの小さなつぶやきも聞こえてくる。自分が「ここを見よう」と思って意図的に視点を選んでいると、おそらく人によって見えてくるストーリーも変わってくるんでしょう。
　…とは思うんですが、実際そこまで個々の役柄にストーリーが無かったのが私的には惜しかった部分。せっかくそれぞれ背景のある4人の生徒たちを用意したのに、ホスト・学生・ダイエッターの3人は、ラストにほとんどキャラが絡んで来ないんだもんな。この辺はあくまで自分の好み以上の何者でもないんですが、私はどうにもこう、キャラの伏線とか回収したいタイプなもので；（イメージとしてはBIG BIZみたいなアレね） あと、ラストがSF？的な展開になったのも驚いたところ。人情系の話で行くのかなーと思って見てたので意外な着地点でした。この辺も単なる個人の趣味ですが。

　役者さんはねえ。久々のダメ伊予屋さんが見れて個人的にホクホクv こういう役が大好きなんだ！ 親子丼を作っているのに、まず卵「だけ」をフライパンに流し入れちゃったのに気づいた瞬間、思わず声出そうになりましたよ私ゃ(笑)「うわわわ大丈夫なのかそれっ！！」 結局ちゃんとそういう展開だったので安心しましたが、でも、実際にそういうことやっちゃいそうなキャラクターだってのがね。ダメ大人万歳万歳(笑)
　御老屋さん茶髪似合うじゃないっすかー。この人はいつまでたっても年を取らなくてほんと恐ろしい。100キロ超からの急激ダイエット、という設定が妙に説得力あるのは何故だろう活動屋さん(笑) 武蔵屋さんの極道似合いっぷりも素晴らしい(笑) 普段から料理する人なんだなあ、というリアルな手際だった天邪鬼屋さん、そういやあの役は、昔極道さんちと何か関係があったんですよね？？ その辺も語られなかった部分で勿体ないつか深読みしたくなっちゃうじゃないの！というところ。
　普段のカブキな口調所作でない、普通な日常の演技を見ると、「ああ、芝居上手だったんだなあ」なんていう失礼な感想も持ってしまったり（逆に、こういうリアルなのは苦手なんだなあと思う人もおりますが；）たまにはこういう違った趣向の物も見たいよね、というのが最終まとめということで。でもやっぱりこれにつきるよ「企画の勝利！！」

　演目自体が初見だし、キャストさんも馴染みのない方が多くてですね；いっそ全然前知識のないまま見に行ってみました。（去年と正反対とか言わない）ほほーこういう話だったのかーなるほどね
　みんなでライオネルの奪い合い大会、ってことであってるよね？ ジリアンは勿論のこと、ステファヌス先生の「僕のだ」っぷりがすごいし、何げにタドベリさんライオネル抱え込んでるし。出会った人たちをすべて惑わせる男ライオネル。恐るべし。
　上川さん、過去に夢醒めやWICKEDのアンサンブルではお会いしてるはずなんですが、ちゃんと認識できたのは今日が初めて。…歌お上手なんすね！ ダンスの方（チステリー演られるんですよね？）と思ってたので、ソフトな歌声でおおおとまず思いました。しかも役柄的な部分もあるんでしょうが、目がキラキラしてて、見目もよろしくて、そしてやっぱり、何よりダンスが綺麗。「ジャンプ高っ」と何度思ったことか。こりゃもう、これから有望なんじゃないですかー！？！
　ジリアンの小川さん、こちらは完全に初見。こちらもダンスお綺麗ですねー。歌は少々弱いかな？とは思いましたが（去年のはるちゃんが安定感ありすぎ、ってのもある気がしますが）あのフワフワ衣装を着こなす「ヒロイン」として、舞台の「華」部分をきっちり担当してくれたと思います。
　脇の方々はもう安定感のある方ばかりで。タドベリ先生てあんなに歌や出番の多い役柄だったんですねー。渋谷さんの何て言うか「エロい」歌い方とか存在感がぴったりな感じでした(笑) スワガードは子供に大人気。ステファヌス先生の神出鬼没さもいかにもで楽しいですね。あとアンサンブルさんなんですが、分かるのが、CFYピートで拝見した和泉沢さん、JCSリハ見ではっちゃけていた岩城さん、くらいなんですけど、ああだめだ、初見の作品のアンサンブルは流石に難しいんだもの； 枠とかちゃんと勉強して行っとくべきでした…。女性アンサンブルさんに至っては、もう本当に誰がだれやら； 今日は1階席の通路側に座れたので、最後に握手をしてもらえたんですが、その方も結局どなたか分かっておりません……(涙)

　もとい。ファミミュの楽しさは、子供たちが舞台を見て笑ってる様子、を見て笑えるところ。隣で見てた母親なんて、完全に笑いにタイムラグあるんだもの(笑) お約束な「みんなで歌おう」コーナーでも、耳に残りやすいメロディは初見の私でも一緒に歌えるし、終演後に道を帰って行く子供ちゃんが口ずさんでいるのを見た日にゃあ。ああ、こういうことよねえ、としみじみしてしまいます。心が洗われます。
　しっかしあの屋台崩しはスタッフさんの気持ちになって「たいへんなこった…」とつぶやいてしまいましたよ。ほぼ毎公演建て込み直し、って感じすもんね…って、せっかく洗われた心があっという間に現実に戻っちまったい(苦笑)